今週土曜日、パリ・オペラの近くのカフェで読書したり、ブログを書いたりしていたところ、デモ行進に出会ったので、そのときのことを書いていこうと思います。タイトルはデモ行進の横断幕に書かれていたフレーズです。

まず、デモ行進はものすごく安全に管理されていたようで、デモ行進が来るよりまえに、治安警察によって道路が封鎖されていました。青い車で、全ての道路がブロックされています。この時点でカフェの客は気づき、写真を撮ったり何がおこるか議論したりしています。ちなみにこの時点でテレビ局も到着していました。

周りの反応に耳を傾けても何がおこるか結局わからず、読書を続けていると、デモ行進が到着しました。旗を見ても何のデモなのかピンと来ず、周りの人と一緒になってデモ行進の写真などを撮っていました。

外に出てみると、やはりイスラエルの旗が燃えたり、叫んだりしている人がいました。かけ声は、「Liberté! à la Plestine!(パレスチナに自由を!)」でした。それほど危険を感じることはありませんでしたが、警察官が道路を封鎖しているため、行きたい方向へ行けませんでした。Youtubeにもこの日の映像が上がっていたので添付しておきます。




エントリーのタイトルにもした「パレスチナのレジスタンス、フランスーイスラエルのコラボラシオンをやめろ」はフランス人への訴求効果は高いのでしょうか。第二次世界大戦中のレジスタンス(対独抵抗)とコラボラシオン(対独協力)という用語を使うところに、工夫を感じました。とくにコラボラシオンは、フランス人のでは軽くトラウマになっているということも聞くので、どういう反応になるか興味深いです。L'EXPRESS.frにも記事がでていました。案の定、コメント欄でコラボラシオンに噛み付いている読者がいました。
Nouvelle manifestation de soutien à Gaza à Paris
パリでガザ支持の新しいデモンストレーション

今週土曜日、パリで数千の人々がガザ地区のイスラエルによる攻撃中止を求めデモンストレーションした

土曜日の午後、パリで数千の人々がガザ地区のイスラエルの軍事作戦の中止を求めパレスチナへの支持を説明するため、警察の監視の中デモンストレーションを行ったとAFPのジャーナリストが確認した。

デモンストレーション参加者は警察によると2600人、主催者によると”数万人”であった。

行列は16時15分にオペラに到着し、いくらかの参加者がオペラ・ガルニエの鉄格子を突き破ろうとした後、治安警察は催涙弾を使わざるを得なかった。

気分が悪くなり退去させられた女性は、AFPのジャーナリストに確認し、そののち、行列の軌跡上のマクドナルドのガラスが破壊されたのも目撃した。

先頭に立っていた横断幕には、「パレスチナのレジスタンス、フランスーイスラエルのコラボラシオンをやめろ」と書かれていて、デモ行進は14時30分にシャトレを出発して、Rivoli通りを通ってオペラに集合した。

彼らは、CAJPO(近東の正義平和呼びかけの調停者)-EuroPalestineや、Droits devantを含む、様々な組織の呼びかけに応じた!

任務を負う、フランスにおけるパレスチナ全体の代表団の代表の一人、Noha Rashmawiの姿もあった。

参加者はたくさんのパレスチナとレバノンの旗とKeffiehの肖像画を掲げていて、”犯罪的イスラエル”、”ガザの虐殺即時中止”、”我々は全てパレスチナ人だ”、”人質ガザ、虐殺をやめろ”などと叫びながら行進した。
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今週土曜日、パリ・オペラの近くのカフェで読書したり、ブログを書いたりしていたところ、デモ行進に出会ったので、そのときのことを書いていこうと思います。タイトルはデモ行進の横断幕に書かれていたフレーズです。

まず、デモ行進はものすごく安全に管理されていたようで、デモ行進が来るよりまえに、治安警察によって道路が封鎖されていました。青い車で、全ての道路がブロックされています。この時点でカフェの客は気づき、写真を撮ったり何がおこるか議論したりしています。ちなみにこの時点でテレビ局も到着していました。

周りの反応に耳を傾けても何がおこるか結局わからず、読書を続けていると、デモ行進が到着しました。旗を見ても何のデモなのかピンと来ず、周りの人と一緒になってデモ行進の写真などを撮っていました。

外に出てみると、やはりイスラエルの旗が燃えたり、叫んだりしている人がいました。かけ声は、「Liberté! à la Plestine!(パレスチナに自由を!)」でした。それほど危険を感じることはありませんでしたが、警察官が道路を封鎖しているため、行きたい方向へ行けませんでした。Youtubeにもこの日の映像が上がっていたので添付しておきます。




エントリーのタイトルにもした「パレスチナのレジスタンス、フランスーイスラエルのコラボラシオンをやめろ」はフランス人への訴求効果は高いのでしょうか。第二次世界大戦中のレジスタンス(対独抵抗)とコラボラシオン(対独協力)という用語を使うところに、工夫を感じました。とくにコラボラシオンは、フランス人のでは軽くトラウマになっているということも聞くので、どういう反応になるか興味深いです。L'EXPRESS.frにも記事がでていました。案の定、コメント欄でコラボラシオンに噛み付いている読者がいました。
Nouvelle manifestation de soutien à Gaza à Paris
パリでガザ支持の新しいデモンストレーション

今週土曜日、パリで数千の人々がガザ地区のイスラエルによる攻撃中止を求めデモンストレーションした

土曜日の午後、パリで数千の人々がガザ地区のイスラエルの軍事作戦の中止を求めパレスチナへの支持を説明するため、警察の監視の中デモンストレーションを行ったとAFPのジャーナリストが確認した。

デモンストレーション参加者は警察によると2600人、主催者によると”数万人”であった。

行列は16時15分にオペラに到着し、いくらかの参加者がオペラ・ガルニエの鉄格子を突き破ろうとした後、治安警察は催涙弾を使わざるを得なかった。

気分が悪くなり退去させられた女性は、AFPのジャーナリストに確認し、そののち、行列の軌跡上のマクドナルドのガラスが破壊されたのも目撃した。

先頭に立っていた横断幕には、「パレスチナのレジスタンス、フランスーイスラエルのコラボラシオンをやめろ」と書かれていて、デモ行進は14時30分にシャトレを出発して、Rivoli通りを通ってオペラに集合した。

彼らは、CAJPO(近東の正義平和呼びかけの調停者)-EuroPalestineや、Droits devantを含む、様々な組織の呼びかけに応じた!

任務を負う、フランスにおけるパレスチナ全体の代表団の代表の一人、Noha Rashmawiの姿もあった。

参加者はたくさんのパレスチナとレバノンの旗とKeffiehの肖像画を掲げていて、”犯罪的イスラエル”、”ガザの虐殺即時中止”、”我々は全てパレスチナ人だ”、”人質ガザ、虐殺をやめろ”などと叫びながら行進した。
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Paris, France
フランスでは2009年1月29日に全面ストライキ(Grève Générale)が行われるそうです。このストライキのために新しくサイトが立ち上げられています→http://www.29janvier2009.fr/。理由は経済危機のさなかに損失を出した銀行に資金を注入するのではなく、日々の生活に困る者のために分配するべきという主張です。ストライキは日本では見られなくなって久しいですが、フランスでは毎年何かしらのストライキが行われています。つい先日もパリ・サンラザール駅の閉鎖というストライキが行われていました。これは、ある日の夜、従業員が乗客による暴力を受けたことから、労働環境の安全を求めるものでした。当初は1ヶ月間電車が止まるところでしたが、3日ほどで収まりました。

ストライキは、勤労者が権力や資本家に対する抵抗の手段として広く支持されていますが、その経済的損失は大きく、賛成反対の意見が分かれるところです。良くも悪くもストライキはフランスを象徴する事態で、フランス共和国のモットーである自由(Liberté)平等(Egalité)博愛(Fraternité)の3つを良く表しています。

まず、ストライキに対して思い出すことは、フランス語の先生に教わった一言です。ある日、生徒がストライキへの不満を口にしたときの反応として、「フランスは自由(Liberté)の国だから、人々にはストライキのする自由がある」とまるでストライキを誇るような感じだったのです。同じような話が本ブログでも書評した「[書評] 日本とフランス 二つの民主主義」にも次のように書かれています。
ある週末の夜、ブルターニュの場末酒場で、友人の機械工が、「お前の国にはストはあるか?」と私に尋ねてきた。彼のお国自慢は、フランスではストが多いということなのだ。この国では、オレたちの権利も保障されていると言いたいわけである。(p.123)
ストライキの主張はほぼ全てが勤労者が権力や資本家に対して平等(Egalité)を求めるものです。交通機関が麻痺するという状況で人々が助け合う姿が見えます。同書では、以下のように書かれています。
人々は、自分自身を含めた社会全体を守るために、赤の他人と連帯する。不便でも非効率的でも、お互いに助け合いながら我慢し合うのである。...(略)... 交通機関がストをすると、赤の他人同士でもしばしばお互いの自家用車に相乗りし、まさに連帯して助け合う。実際、ふだんは極めて勝手気ままに見える人々が、いざとなると不思議なほど協力し合うのだ。(p.124)
「連帯」とは言い換えると博愛(Fraternité)といえると思います。フランス共和国のモットーが勢ぞろいするストライキは、観察すると興味深いと思います。パリ郊外で自転車通勤という、実害の無い立場だから言えるのかもしれませんが。そういえば、前回の大規模ストライキのときは家の水道が1時間ほど止まりました。水道局もストライキをしているというデモンストレーションだったのでしょうか。同僚に話したところ、それは小さい子供がいる家庭とかには危険すぎるからストライキの影響ではないと思うと言われましたが、ペットボトルの備蓄がある家も多いので、可能性はあると思いました。
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Paris, France
フランスでは2009年1月29日に全面ストライキ(Grève Générale)が行われるそうです。このストライキのために新しくサイトが立ち上げられています→http://www.29janvier2009.fr/。理由は経済危機のさなかに損失を出した銀行に資金を注入するのではなく、日々の生活に困る者のために分配するべきという主張です。ストライキは日本では見られなくなって久しいですが、フランスでは毎年何かしらのストライキが行われています。つい先日もパリ・サンラザール駅の閉鎖というストライキが行われていました。これは、ある日の夜、従業員が乗客による暴力を受けたことから、労働環境の安全を求めるものでした。当初は1ヶ月間電車が止まるところでしたが、3日ほどで収まりました。

ストライキは、勤労者が権力や資本家に対する抵抗の手段として広く支持されていますが、その経済的損失は大きく、賛成反対の意見が分かれるところです。良くも悪くもストライキはフランスを象徴する事態で、フランス共和国のモットーである自由(Liberté)平等(Egalité)博愛(Fraternité)の3つを良く表しています。

まず、ストライキに対して思い出すことは、フランス語の先生に教わった一言です。ある日、生徒がストライキへの不満を口にしたときの反応として、「フランスは自由(Liberté)の国だから、人々にはストライキのする自由がある」とまるでストライキを誇るような感じだったのです。同じような話が本ブログでも書評した「[書評] 日本とフランス 二つの民主主義」にも次のように書かれています。
ある週末の夜、ブルターニュの場末酒場で、友人の機械工が、「お前の国にはストはあるか?」と私に尋ねてきた。彼のお国自慢は、フランスではストが多いということなのだ。この国では、オレたちの権利も保障されていると言いたいわけである。(p.123)
ストライキの主張はほぼ全てが勤労者が権力や資本家に対して平等(Egalité)を求めるものです。交通機関が麻痺するという状況で人々が助け合う姿が見えます。同書では、以下のように書かれています。
人々は、自分自身を含めた社会全体を守るために、赤の他人と連帯する。不便でも非効率的でも、お互いに助け合いながら我慢し合うのである。...(略)... 交通機関がストをすると、赤の他人同士でもしばしばお互いの自家用車に相乗りし、まさに連帯して助け合う。実際、ふだんは極めて勝手気ままに見える人々が、いざとなると不思議なほど協力し合うのだ。(p.124)
「連帯」とは言い換えると博愛(Fraternité)といえると思います。フランス共和国のモットーが勢ぞろいするストライキは、観察すると興味深いと思います。パリ郊外で自転車通勤という、実害の無い立場だから言えるのかもしれませんが。そういえば、前回の大規模ストライキのときは家の水道が1時間ほど止まりました。水道局もストライキをしているというデモンストレーションだったのでしょうか。同僚に話したところ、それは小さい子供がいる家庭とかには危険すぎるからストライキの影響ではないと思うと言われましたが、ペットボトルの備蓄がある家も多いので、可能性はあると思いました。
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これが中国人だ!―日本人が勘違いしている「中国人の思想」 (祥伝社新書 113)
中国のイデオロギーの歴史について書かれた本です。著者が高校の漢文の先生だったこともあり、興味を持って「[書評] ビジネスマンが泣いた「唐詩」一〇〇選」の次に手に取ってみました。本書では、まず中国の3大イデオロギーについて時代背景や思想の概要などが述べられています。3大イデオロギーの誕生からその後の展開までを順を追って説明しているのがすごくわかりやすいです。
さて、これでようやく「儒教」、「道教」、「仏教」の三大イデオロギーが勢揃いしました。孔子による儒家の誕生から前漢の武帝によって儒教が誕生するまでおよそ三五〇年、儒教の誕生から寇謙之による道教の確立まで六〇〇年、それから智者太師が中国仏教を確立するまで一五〇年かかったわけです。...(略)... これ以降の中国は出そろった三大イデオロギーがその時々の支配的イデオロギーとなって清王朝の滅亡までの一三〇〇年年間を彩ることになるのです。(p.98)


また、中国の歴史を研究することから、生まれる知見はなかなか示唆に富んでいて興味深いです。例えば、中国がもっとも栄えていた盛唐のころからの没落のところでは以下のように述べられています。こういった知見は現代においても正しいこともありそうです。
大国というのは、国民や指導者が大国であると意識していないことが肝心であって、無意識のうちに示される大らかさこそが大国を大国たらしめているのです。盛唐はまさにそうした時代でした。自国が大国であると意識し出すということは、すでに大国の座から滑り落ちている証拠であり、さらに没落が進むと大国であることを力説する主張が出現するのです。(P.115)
また、大国から没落した中国(漢民族)が異民族に蹂躙され、支配される時期が訪れ、中国人のトラウマのルーツになっていると説きます。そしてそのトラウマに日本人が無知すぎることが指摘されています。漢民族が初めて異民族に支配された「靖康の変」は(偶然にも?)靖国神社と同じ頭文字であることは知りませんでした。
北宋がほろんでから1949年に中華人民共和国が誕生するまでの約 700年のうち400年間は異民族に支配されたり蹂躙されています(p.138)
中国の歴史というと、唐代くらいしか思い浮かばない日本人には宋代の中国の受難と屈辱の歴史はピンときません。その受難が民族的なトラウマとなって現在の中国人にまで及んでいることに気づこうとすらしません。...(略)...少なくとも靖国神社参拝を強行する政治家は、「靖国神社」と「靖康の変」が同じ頭文字を持っていることくらいは認識しておくとよいでしょう。(p.138)
最終章の「第8章 まとめと予測—真の大国になれば全人類の利益になる」では、著者の考えは僕の考えと相当近いと感じました→「[まとめ] 将来の日本と中国との関係について考える」。ただし、著者の中国に対する知識と知見は、僕とは比べ物にならないので、説得力は段違いです。このブログの中国関連のエントリーに興味を持った方は、この本はかなりのオススメです。
残された20年たらずの期間をどれほど懸命に利用したにせよ、中国の政治的かつ社会的混乱は避けられないでしょう。問題は、混乱をいかに最小・最短に抑えるかです。そのために日本がなすべきことは、中国の混乱につけ込んで内政干渉をしたり火事場泥棒的な振る舞いをしないことです。(p.224)
最後に、この本を読んで先生の高校での授業をたくさん思い出しましたが、中でも一番思い出した話を書いておこうと思います。それは、宦官に関するところです。
①宦官・②科挙・③纏足を俗に中国の三大奇習といいますが、三者とも始まったのは唐代ではありませんが社会にしっかりと根を下ろしたのは唐の時代です。(p.114)
宦官は男性がきん玉を取って、後宮に使える風習のことです。最初はナイフで切り取るだけだった手術も後になって発達してきたと教わったと記憶しています。まず、縦にに切れ目の入った竹の棒2本で玉袋をきつく縛り付けます。そしてカミソリを縦の切れ込みに入れると血が出ずに切断できるそうです。あとは、傷が塞がるまで竹の棒を縛ったままにしておくと安全に切除出来るそうです。切除した袋は日干しにして持ち歩いたり、保存したりするそうです。この話は、生意気盛りの男子校の生徒を縮み上がらせていたことを思い出しました。10年経っても覚えているので相当インパクトがあったんだと思います。著者プロフィールにある「同校生徒のアンケートで最も人気のある授業をする先生として親しまれてきた。」は伊達じゃないです。
これが中国人だ!―日本人が勘違いしている「中国人の思想」 (祥伝社新書 113)
佐久 協 (著)

第1章 春秋・戦国時代のイデオロギー
—人治主義のDNAがしっかりと組み込まれた;
第2章 秦・漢時代のイデオロギー
—永続する一つの国であるという認識が生まれた;
第3章 三国・晋・南北朝・隋時代のイデオロギー
—儒教、道教、仏教の三大イデオロギーが揃った;
第4章 唐時代のイデオロギー
—美意識と亭楽主義が定着し平等意識も誕生した;
第5章 宋・元時代のイデオロギー
—民族意識の強固さはモンゴル支配の屈辱が原因;
第6章 明・清時代のイデオロギー
—近代的な国家意識が芽生えて孫文が登場した;
第7章 中華民国と中華人民共和国のイデオロギー
—〓(とう)小平の改革開放と先富論が国を覆った;
第8章 まとめと予測
—真の大国になれば全人類の利益になる

いったい中国人とは何者なのか。彼らは何を考え、何を信じているのだろうか。同じ漢字を使うからといって、中国人は身近な存在ではありません。漢民族には宗教も神もなく、道徳すらも定着しませんでした。儒教は韓国に、仏教は日本に、道教は香港や台湾に逃げ出してしまい、中国は真空状態。絶えず道徳を唱えているのは、道徳が根づいていない証拠です。古代から現代までの中国思想を楽に読み通すために、本書は書かれました。たびかさなる戦乱を生き延びる知恵を、いかに身に付けたのか。その知恵とはいったい何か。一筋縄ではいかない謎の民族・中国人の発想が明かされていきます。日本人の知らない中国人がここに。
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これが中国人だ!―日本人が勘違いしている「中国人の思想」 (祥伝社新書 113)
中国のイデオロギーの歴史について書かれた本です。著者が高校の漢文の先生だったこともあり、興味を持って「[書評] ビジネスマンが泣いた「唐詩」一〇〇選」の次に手に取ってみました。本書では、まず中国の3大イデオロギーについて時代背景や思想の概要などが述べられています。3大イデオロギーの誕生からその後の展開までを順を追って説明しているのがすごくわかりやすいです。
さて、これでようやく「儒教」、「道教」、「仏教」の三大イデオロギーが勢揃いしました。孔子による儒家の誕生から前漢の武帝によって儒教が誕生するまでおよそ三五〇年、儒教の誕生から寇謙之による道教の確立まで六〇〇年、それから智者太師が中国仏教を確立するまで一五〇年かかったわけです。...(略)... これ以降の中国は出そろった三大イデオロギーがその時々の支配的イデオロギーとなって清王朝の滅亡までの一三〇〇年年間を彩ることになるのです。(p.98)
また、中国の歴史を研究することから、生まれる知見はなかなか示唆に富んでいて興味深いです。例えば、中国がもっとも栄えていた盛唐のころからの没落のところでは以下のように述べられています。こういった知見は現代においても正しいこともありそうです。
大国というのは、国民や指導者が大国であると意識していないことが肝心であって、無意識のうちに示される大らかさこそが大国を大国たらしめているのです。盛唐はまさにそうした時代でした。自国が大国であると意識し出すということは、すでに大国の座から滑り落ちている証拠であり、さらに没落が進むと大国であることを力説する主張が出現するのです。(P.115)
また、大国から没落した中国(漢民族)が異民族に蹂躙され、支配される時期が訪れ、中国人のトラウマのルーツになっていると説きます。そしてそのトラウマに日本人が無知すぎることが指摘されています。漢民族が初めて異民族に支配された「靖康の変」は(偶然にも?)靖国神社と同じ頭文字であることは知りませんでした。
北宋がほろんでから1949年に中華人民共和国が誕生するまでの約 700年のうち400年間は異民族に支配されたり蹂躙されています(p.138)
中国の歴史というと、唐代くらいしか思い浮かばない日本人には宋代の中国の受難と屈辱の歴史はピンときません。その受難が民族的なトラウマとなって現在の中国人にまで及んでいることに気づこうとすらしません。...(略)...少なくとも靖国神社参拝を強行する政治家は、「靖国神社」と「靖康の変」が同じ頭文字を持っていることくらいは認識しておくとよいでしょう。(p.138)
最終章の「第8章 まとめと予測—真の大国になれば全人類の利益になる」では、著者の考えは僕の考えと相当近いと感じました→「[まとめ] 将来の日本と中国との関係について考える」。ただし、著者の中国に対する知識と知見は、僕とは比べ物にならないので、説得力は段違いです。このブログの中国関連のエントリーに興味を持った方は、この本はかなりのオススメです。
残された20年たらずの期間をどれほど懸命に利用したにせよ、中国の政治的かつ社会的混乱は避けられないでしょう。問題は、混乱をいかに最小・最短に抑えるかです。そのために日本がなすべきことは、中国の混乱につけ込んで内政干渉をしたり火事場泥棒的な振る舞いをしないことです。(p.224)
最後に、この本を読んで先生の高校での授業をたくさん思い出しましたが、中でも一番思い出した話を書いておこうと思います。それは、宦官に関するところです。
①宦官・②科挙・③纏足を俗に中国の三大奇習といいますが、三者とも始まったのは唐代ではありませんが社会にしっかりと根を下ろしたのは唐の時代です。(p.114)
宦官は男性がきん玉を取って、後宮に使える風習のことです。最初はナイフで切り取るだけだった手術も後になって発達してきたと教わったと記憶しています。まず、縦にに切れ目の入った竹の棒2本で玉袋をきつく縛り付けます。そしてカミソリを縦の切れ込みに入れると血が出ずに切断できるそうです。あとは、傷が塞がるまで竹の棒を縛ったままにしておくと安全に切除出来るそうです。切除した袋は日干しにして持ち歩いたり、保存したりするそうです。この話は、生意気盛りの男子校の生徒を縮み上がらせていたことを思い出しました。10年経っても覚えているので相当インパクトがあったんだと思います。著者プロフィールにある「同校生徒のアンケートで最も人気のある授業をする先生として親しまれてきた。」は伊達じゃないです。
これが中国人だ!―日本人が勘違いしている「中国人の思想」 (祥伝社新書 113)
佐久 協 (著)

第1章 春秋・戦国時代のイデオロギー
    —人治主義のDNAがしっかりと組み込まれた;
第2章 秦・漢時代のイデオロギー
    —永続する一つの国であるという認識が生まれた;
第3章 三国・晋・南北朝・隋時代のイデオロギー
    —儒教、道教、仏教の三大イデオロギーが揃った;
第4章 唐時代のイデオロギー
    —美意識と亭楽主義が定着し平等意識も誕生した;
第5章 宋・元時代のイデオロギー
    —民族意識の強固さはモンゴル支配の屈辱が原因;
第6章 明・清時代のイデオロギー
    —近代的な国家意識が芽生えて孫文が登場した;
第7章 中華民国と中華人民共和国のイデオロギー
    —〓(とう)小平の改革開放と先富論が国を覆った;
第8章 まとめと予測
    —真の大国になれば全人類の利益になる

いったい中国人とは何者なのか。彼らは何を考え、何を信じているのだろうか。同じ漢字を使うからといって、中国人は身近な存在ではありません。漢民族には宗教も神もなく、道徳すらも定着しませんでした。儒教は韓国に、仏教は日本に、道教は香港や台湾に逃げ出してしまい、中国は真空状態。絶えず道徳を唱えているのは、道徳が根づいていない証拠です。古代から現代までの中国思想を楽に読み通すために、本書は書かれました。たびかさなる戦乱を生き延びる知恵を、いかに身に付けたのか。その知恵とはいったい何か。一筋縄ではいかない謎の民族・中国人の発想が明かされていきます。日本人の知らない中国人がここに。
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アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書)
アメリカの大学院に留学して、乗り越えなければならない障害と対策があらかじめ書かれています。大学の選び方、願書の書き方、授業の乗り切り方、論文の書き方、履歴書の書き方、果ては就職の仕方、大学でのキャリアの作り方まで満載されているガイドでした。一つ一つは小さな指摘なのですが、知らないと結構苦労することも多そうなので、アメリカに留学する人は読んでおいた方がいいと思います。フランスに留学する人も8割以上は役に立つことだと思いました。

僕は留学が失敗する危険が一番大きいと思うのは、自分の能力に悲観的になったり、未来の見通しに絶望的になったりすることだと思います。本書では、間違った認識によって、こういった罠にかからないように、あらかじめ指摘してくれています。最初は、みんな自分の能力に悲観的になったりするんだということを、教えてくれるので、精神衛生によいと思います。
ディスカッションについていけなくて小さくなっていた頃は、話の内容がわからないのは自分が馬鹿でみんなが賢いからだ、と思い込んで、授業のたびに落ち込んでいた。...(略)...、実際はセミナーという独特の状況を構成している要素は、他にもさまざまあるのだ。精神衛生のためにも、それを理解しておくとよい。(P. 72, 73)
授業で発言できないプレッシャーや、わからないのは自分だけじゃないのかという疑心暗鬼はよくわかります。でも日本での授業を思い返せば、母国語でもすべて理解できている訳ではないんですよね。余計なプレッシャーは感じる必要がないということは同意です。

また、自分の現状の課題は博士論文なので、以下のように書かれていると、気が休まる気がします。これから、絶望的になったり、悲観的になったりしたときには思い出そうと思います。
目標を高くもつのは大事なことだが、自分に課する基準が高すぎて、自分が今までに読んできたすぐれた論文や研究書と同レベルのもの、自分で「これは完璧」と思えるものが書けるまでコンピューターに向かって格闘していたのでは、博士論文は終えられない。あなたがこれまでに読んできた本や論文というのは、あなたが今しているような勉強を、あなたの何倍のも年数をかけてやってきた第一線の研究者によって書かれたものである。(p. 124)
最後に、あとがきに見たことのある名前がありました。
アメリカの大学院生活を送る中で、私が心の支えにした一冊の本がある。水村美苗さんの『私小説 from left to right』である。陰鬱なニューイングランドの冬や先の見えない大学院生活からくる閉塞感に始まって、日本人としてアメリカで生きることをめぐる孤独、ふるさとである日本に感じる違和感、外国語を使って生活する中で鋭敏になる言葉に対する思い入れなど、私が抱いていた思いをすべて文字にしてくれた、わたしにとってはまさにバイブルのような本である。(p.244)
水村美苗さんって聞いたことあるな、と思ったら、最近たくさんのブログで話題になっていた『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を書いた方でした。どちらも読んだことはありませんが、アメリカで生活する日本人が抱く思いが、フランスで生活する日本人と共通するものもあるかも知れません。どちらも読んでみたくなりました。
アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書)
吉原 真里 (著)
第1章 留学を決めるまで
第2章 スタートラインに立つまで
第3章 泣いている間もないコース・ワーク
第4章 地獄の試験勉強
第5章 いよいよ研究論文
第6章 まるで本職ティーチング・アシスタント
第7章 「自分の勉強」以外にあなたがするべきこと
第8章 不安がいっぱい就職活動
第9章 アメリカの大学で生き延びるために
アメリカの大学院に留学を考えている読者に、本書は具体的な情報とアドバイスを提供する。アメリカの大学院はどんなところで、学生には何が期待されている のか。日本の大学院とは異なるアメリカの大学院の仕組みをふまえ、「プロ養成機関」としての大学院を最大限に活用するための手段と心構えを説く。ブラウン 大学に学び、ハワイ大学に職を得た著者による、実践的・現実的な留学成功のためのガイダンス。
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アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書)
アメリカの大学院に留学して、乗り越えなければならない障害と対策があらかじめ書かれています。大学の選び方、願書の書き方、授業の乗り切り方、論文の書き方、履歴書の書き方、果ては就職の仕方、大学でのキャリアの作り方まで満載されているガイドでした。一つ一つは小さな指摘なのですが、知らないと結構苦労することも多そうなので、アメリカに留学する人は読んでおいた方がいいと思います。フランスに留学する人も8割以上は役に立つことだと思いました。

僕は留学が失敗する危険が一番大きいと思うのは、自分の能力に悲観的になったり、未来の見通しに絶望的になったりすることだと思います。本書では、間違った認識によって、こういった罠にかからないように、あらかじめ指摘してくれています。最初は、みんな自分の能力に悲観的になったりするんだということを、教えてくれるので、精神衛生によいと思います。
ディスカッションについていけなくて小さくなっていた頃は、話の内容がわからないのは自分が馬鹿でみんなが賢いからだ、と思い込んで、授業のたびに落ち込んでいた。...(略)...、実際はセミナーという独特の状況を構成している要素は、他にもさまざまあるのだ。精神衛生のためにも、それを理解しておくとよい。(P. 72, 73)
授業で発言できないプレッシャーや、わからないのは自分だけじゃないのかという疑心暗鬼はよくわかります。でも日本での授業を思い返せば、母国語でもすべて理解できている訳ではないんですよね。余計なプレッシャーは感じる必要がないということは同意です。

また、自分の現状の課題は博士論文なので、以下のように書かれていると、気が休まる気がします。これから、絶望的になったり、悲観的になったりしたときには思い出そうと思います。
目標を高くもつのは大事なことだが、自分に課する基準が高すぎて、自分が今までに読んできたすぐれた論文や研究書と同レベルのもの、自分で「これは完璧」と思えるものが書けるまでコンピューターに向かって格闘していたのでは、博士論文は終えられない。あなたがこれまでに読んできた本や論文というのは、あなたが今しているような勉強を、あなたの何倍のも年数をかけてやってきた第一線の研究者によって書かれたものである。(p. 124)
最後に、あとがきに見たことのある名前がありました。
アメリカの大学院生活を送る中で、私が心の支えにした一冊の本がある。水村美苗さんの『私小説 from left to right』である。陰鬱なニューイングランドの冬や先の見えない大学院生活からくる閉塞感に始まって、日本人としてアメリカで生きることをめぐる孤独、ふるさとである日本に感じる違和感、外国語を使って生活する中で鋭敏になる言葉に対する思い入れなど、私が抱いていた思いをすべて文字にしてくれた、わたしにとってはまさにバイブルのような本である。(p.244)
水村美苗さんって聞いたことあるな、と思ったら、最近たくさんのブログで話題になっていた『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を書いた方でした。どちらも読んだことはありませんが、アメリカで生活する日本人が抱く思いが、フランスで生活する日本人と共通するものもあるかも知れません。どちらも読んでみたくなりました。
アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書)
吉原 真里 (著)

第1章 留学を決めるまで
第2章 スタートラインに立つまで
第3章 泣いている間もないコース・ワーク
第4章 地獄の試験勉強
第5章 いよいよ研究論文
第6章 まるで本職ティーチング・アシスタント
第7章 「自分の勉強」以外にあなたがするべきこと
第8章 不安がいっぱい就職活動
第9章 アメリカの大学で生き延びるために

アメリカの大学院に留学を考えている読者に、本書は具体的な情報とアドバイスを提供する。アメリカの大学院はどんなところで、学生には何が期待されている のか。日本の大学院とは異なるアメリカの大学院の仕組みをふまえ、「プロ養成機関」としての大学院を最大限に活用するための手段と心構えを説く。ブラウン 大学に学び、ハワイ大学に職を得た著者による、実践的・現実的な留学成功のためのガイダンス。
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Kyoto, Japan
一時帰国中の雑感「矢島美容室」 (1/2)では、片言の外人を笑うという、お笑いの矢島美容室で感じた違和感を書きました。忘年会のカラオケでも友人が歌っていて、なかなかのりのいい曲だと感じています。このネタを笑い飛ばせないのは、日本では少し硬すぎる考え方なのでしょうか。VISAが無くて国外に追い出される悲劇や、片言外人の立場を身近に感じることも無く、それらを無邪気に笑うことができるのが現在の日本なのでしょう。

僕が感じた違和感の原因の一つはフランスにおいては僕自身が片言外人ということもあり、日本にいる片言外人の立場を分かってしまうからでしょう。僕自身は片言でもフランス語をしゃべるだけで、立派なものだと開き直って片言でしゃべってますが、片言のフランス語を恥ずかしがったりと、開き直れない人がいるのも知っています。

多くの日本人はそういった立場に無知で無邪気に片言外人とVISAやパスポートを笑いのネタにしているのだと感じています。しかし、少し考えを進めると、ちょっとした不快感の理由はもうひとつ考えられます。それは、日本人が自分の不安や、自信のなさ、劣等感といった感情を、他人を貶めることで満たそうとしているんではないかということです。正しい日本語をしゃべり、VISA切れを心配することもなく、日本に滞在でき、日本国パスポートを持つ自分は、彼らよりはましだという風な感情が混ざっていないかが心配になるのです。もちろん、それが杞憂であることを心の底から願います。

つらい労働を将来の保証もなくさせられて、仕事に誇りも持てず、社会に打ちのめされた人たちが、自分より下の立場を見て喜ぶ姿を見るのつらいと感じます。片言外人を笑うことでしか、自分の立場を安心できなかったり、日本人であることだけでしか自分に誇りを持てない人が出てきているのではないかと心配になります。

とはいえ、社会に打ちのめされた人たち、とりわけ失業者などが移民を排斥したり、貶めたりすることは、日本だけの現象ではありません。フランスでは2002年の大統領選挙で極右のルペンが決選投票に進んだりする事態になりました。どこの社会でも下を見て満足する負のエネルギーが蓄積する可能性はあります。だからこそ、その流れを敏感に感じて自覚する必要があるかもしれません。今回は、久しぶりに帰国し、多少なりともそういった傾向を感じたものが、それを書き表すことにも意味があるのではないかと、お笑いから気づいたこととして、つづってみました。自分の中にそういった負の感情が無かったかどうか確認してみるのもよいと思います。(正直このエントリーは僕の考え過ぎであってほしいです。)

関連: 一時帰国中の雑感「矢島美容室」 (1/2)
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Kyoto, Japan
一時帰国中の雑感「矢島美容室」 (1/2)では、片言の外人を笑うという、お笑いの矢島美容室で感じた違和感を書きました。忘年会のカラオケでも友人が歌っていて、なかなかのりのいい曲だと感じています。このネタを笑い飛ばせないのは、日本では少し硬すぎる考え方なのでしょうか。VISAが無くて国外に追い出される悲劇や、片言外人の立場を身近に感じることも無く、それらを無邪気に笑うことができるのが現在の日本なのでしょう。

僕が感じた違和感の原因の一つはフランスにおいては僕自身が片言外人ということもあり、日本にいる片言外人の立場を分かってしまうからでしょう。僕自身は片言でもフランス語をしゃべるだけで、立派なものだと開き直って片言でしゃべってますが、片言のフランス語を恥ずかしがったりと、開き直れない人がいるのも知っています。

多くの日本人はそういった立場に無知で無邪気に片言外人とVISAやパスポートを笑いのネタにしているのだと感じています。しかし、少し考えを進めると、ちょっとした不快感の理由はもうひとつ考えられます。それは、日本人が自分の不安や、自信のなさ、劣等感といった感情を、他人を貶めることで満たそうとしているんではないかということです。正しい日本語をしゃべり、VISA切れを心配することもなく、日本に滞在でき、日本国パスポートを持つ自分は、彼らよりはましだという風な感情が混ざっていないかが心配になるのです。もちろん、それが杞憂であることを心の底から願います。

つらい労働を将来の保証もなくさせられて、仕事に誇りも持てず、社会に打ちのめされた人たちが、自分より下の立場を見て喜ぶ姿を見るのつらいと感じます。片言外人を笑うことでしか、自分の立場を安心できなかったり、日本人であることだけでしか自分に誇りを持てない人が出てきているのではないかと心配になります。

とはいえ、社会に打ちのめされた人たち、とりわけ失業者などが移民を排斥したり、貶めたりすることは、日本だけの現象ではありません。フランスでは2002年の大統領選挙で極右のルペンが決選投票に進んだりする事態になりました。どこの社会でも下を見て満足する負のエネルギーが蓄積する可能性はあります。だからこそ、その流れを敏感に感じて自覚する必要があるかもしれません。今回は、久しぶりに帰国し、多少なりともそういった傾向を感じたものが、それを書き表すことにも意味があるのではないかと、お笑いから気づいたこととして、つづってみました。自分の中にそういった負の感情が無かったかどうか確認してみるのもよいと思います。(正直このエントリーは僕の考え過ぎであってほしいです。)

関連: 一時帰国中の雑感「矢島美容室」 (1/2)
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Paris, France
明けましておめでとうございます。先月は7エントリーを投稿して約13000ページビューでした。

このブログはフランスと日本についてのエントリーが多いですが、長い間日本を離れていると周りの人と共有しているはずの日本の空気から少しだけずれ始めているのを感じました。だからこそ、定期的に思ったことをアウトプットしようと思います。読んでくれる方、コメントくれる方、ありがとうございます。

また、2008年9月に3にあがっていたgoogle page rankが先月の終わりには4になっていることを確認しました。


これからもこのブログをよろしくお願いします。

今月のアクセス数の上位10のエントリです。
  1. [まとめ] フランスと海外のマンガ人気
  2. フランス語の勉強の仕方(まとめ)
  3. 世界にいい影響を与える国:ニッポン
  4. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(1/2)
  5. フランス語の勉強の仕方
  6. フランスのマンガ人気
  7. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(2/2)
  8. 日本人はなぜ悲観論が好きか
  9. 日本文化エロネタに対するフランス人の反応
  10. 日本で見下されるマンガの世界での浸透力
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Paris, France
明けましておめでとうございます。先月は7エントリーを投稿して約13000ページビューでした。

このブログはフランスと日本についてのエントリーが多いですが、長い間日本を離れていると周りの人と共有しているはずの日本の空気から少しだけずれ始めているのを感じました。だからこそ、定期的に思ったことをアウトプットしようと思います。読んでくれる方、コメントくれる方、ありがとうございます。

また、2008年9月に3にあがっていたgoogle page rankが先月の終わりには4になっていることを確認しました。


これからもこのブログをよろしくお願いします。

今月のアクセス数の上位10のエントリです。
  1. [まとめ] フランスと海外のマンガ人気
  2. フランス語の勉強の仕方(まとめ)
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  5. フランス語の勉強の仕方
  6. フランスのマンガ人気
  7. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(2/2)
  8. 日本人はなぜ悲観論が好きか
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  10. 日本で見下されるマンガの世界での浸透力
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