Paris, France
フランス語の勉強の方法について、バラバラにいろいろなところに書いて来てしまったので、このエントリーでまとめようと思います。僕は2008年5月現在、フランス学習歴が1年達した中級者です。それでも、普段の生活では、フランス語しか使いませんし、ミーティングもフランス語でこなしています。論文の概要の文章ならフランス人に直してもらいつつ書けます。僕のフランス語レベルはまだまだだということは認識していますが、1年でこれぐらいのことは出来るということが分かりました。

もちろん、言語の習得はどの言語でも多少は似ている部分もあるので、フランス語以外の言語でも応用できることだと思います。将来もしも、メーカー会社に勤めて中国語を学習する意欲が芽生えたら、1年ぐらいでこれぐらいは出来るんだという自信もつきます。勉強時間は1日平均3時間程度だったと思います。それぐらいの勉強量を1年間続けるモチベーションさえあれば、多かれ少なかれ言語の力はつきますが、効果的な勉強法があるので、それらを紹介してきました。
  • 言語習得のススメ
    言語をマスターするモチベーションさえわけば、目的を達成するのは絶望的に難しい訳ではありません。チャレンジさえすれば、ある程度のレベルには到達可能です。目安となる単語3000語を早く記憶するのが正解です。言語をマスターすることによる利点を4つにまとめました。

  • [書評] 外国語上達法
    外国語をマスターする上での定番の指南書です。自分が言語を習得する目的や、習得するにおいて重要なポイントについて整理できると思います。当たり前の指摘も多いですが、学習を始める前に一読することをお薦めします。

  • フランス語の勉強の仕方
    重視するポイントは単語と聞き取りです。これを重点的に強化するためのポイントをまとめています。

  • フランス語の勉強の仕方2
    重視するポイントは単語と聞き取りで、上の方法より少し肩の力を抜いた勉強方法を紹介しています。

  • サヴァイヴァル・フランス語で気をつけること
    言語学者によるとフランス語では1000語覚えれば90%の会話が可能だそうです。そうはいってもフランス語の会話で気をつける点がありますので、気が付いたポイントを解説しています。

  • [書評] 仏検3・4級必須単語集/仏検 準1級・2級必須単語
    フランス語に限らず、言語習得には単語を記憶するという根気のいる作業が必要となります。言語習得には、言語学者があらかじめ頻度別に並べてくれている単語集は、学習の大きな助けとなります。フランス語の場合は、お勧めの単語集がありますので紹介しました。

  • [書評] Grammaire progressive du François (フランス語の文法書)
    外国語上達法」では、「文法は、従って学生が外国語を学ぶのを容易にしているありがたい業績なのである。(P.81)」とあるように、数多くの偉大な言語学者の残してくれた業績は最大限利用したいものです。フランス語の文法書でおすすめのものを紹介しました。

  • 留学するのにフランス語は必要か
    留学と現地の言語の習得について書いています。言語を習得する初期段階に存在するメリットとして、言語を習得することによるネイティブとの心理的距離の接近を挙げました。フランス語以外の言語でも同様の効果が期待できます。

  • フランス語の単語の覚え方
    フランス語の名詞を覚えるには少し考慮が必要なのでこのエントリーで紹介します。

  • 500日間、1日フランス語10単語を覚える
    そこで単語帳に記入したコンピュータに入力した単語数と経過日数をグラフにして、公開します。

  • フランス語の会話を強化する学習法
    主に会話の能力を上げることを目的とした勉強法を紹介します。

  • 言語習得の時間的な目安
    アメリカ人が日本語のサバイバル言語レベルに到達するのに480時間(1日3時間で5ヶ月強)、ネイティブレベルになるのが2400時間〜2780時間(1日3時間で2年半)だそうです。

  • フランスにおける言語の重要性
    フランス語はフランス人のアイデンティティと密接に関わっています。このことがフランス語学習者に及ぼす影響について考察しています。

  • フランス語の国際的地位
    フランスの国際言語としての位置は、世界第二位だと結論されています。

  • NOと言わない日本人とYESと言わないフランス人
    『Pourqui pas?』と『C'est pas mal』の表現について紹介しています。

  • フランスに来てもフランス語をしゃべれるようにならない
    フランス語をなんとかしゃべれているのは、毎日コツコツと勉強しているからです。

  • 他人に英語をしゃべってもらうのは大変
    現地の言葉をしゃべれないことによる”恨みがましい感情”と”気の毒な思い”について。
最後に紹介した学習方法で必要となる電子辞書ipod(mp3プレイヤ)ついて少し説明しようと思います。

まず電子辞書ですが、英語以外の言語ではその言語をメインとした電子辞書の購入を勧めます。英語がメインでフランス語が拡張で追加可能なタイプだと、学習が進んで来たときに不十分になります。ある程度のレベルまで英語以外の言語をマスターしたい場合、その言語をメインとした辞書が必要です。僕は、2007年夏ぐらいに購入したCACIOのEX-word XD-ST7200を使っています。そのときには、フランス語をメインとしたモデルはこれ以外になかったです。電子辞書は年々進化したり、他社もフランス語をメインとした辞書を出すかもしれないので、いろいろと検討してみてください。僕は、画面が広いタイプがオススメです。小さくて持ち運びが便利なモデルも良さそうですが、実際の言語の勉強は机の上でするので、ある程度の大きさがあっても使い勝手を重視したいです。フランス語を学習する人には、2008年5月の現状ではEX wordのフランス語メインのモデルをお薦めします(一番下に今アマゾンで割引中のフランス語と英語の電子辞書を表示します)。

mp3プレイヤについては現状ではやはりipodがオススメです。ポッドキャストを聞くためのソフトはitunesが便利で、itunesとの相性がいいipodをお薦めします。ちなみに僕はipod nanoの8Gモデルを使ってます。

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4 Responses so far.

  1. akiko says:

    体系的な解説どうもありがとうございます。非常にすっきりしました。pimsleurで労せず基礎をマスターするなどという安易なことを夢見ていましたが、地道に単語をマスターしたいと思います。

  2. Anonymous says:

    ブログを少し読ませていただき感激しました。
    お勉強するには形からと思い、ipodとカシオの電子辞書と単語集2冊を購入してみました。初心者の私には、これは難しすぎたかなと・・でも必ず使いこなせるように頑張ろうと!思いました。今、NHKのラジオ講座のCD付きを12ヶ月分購入して頑張ろうと思います。

  3. akikoさん、
    労せず基礎をマスターというのは、やっぱり無理なんだろうなと思います。また、たとえ労せず基礎をマスターしても単語を覚える作業だけはいずれにせよ必要ですので、早いところ3000単語を覚えてしまうのが近道だと思うのです。

    匿名さん、
    僕は、最初の頃は1日10単語を覚えることを日々の目標にしていたのですが、最初の1日は3行のフランス語を読んだところでその目標を達成したことを覚えています。つまり最初の3行に10個知らない単語があったのです。でもそのペースで覚えることが出来れば、1年もかからずに3000単語が覚えられます。こつこつとがんばれば、必ずフランス語で会話できるようになりますよ。

  4. のん says:

    お返事いただけるなんて。
    ありがとうございます。
    このまま購入した参考書で1日10単語、覚えるようにしてみようと思いました・・。

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