Paris, France
フランスは伝統的に福祉重視の国でした。1789年からのフランス革命で絶対王権を打ち倒し、市民の資本家たちの自由主義的な風潮を経て、労働者の側に立った福祉の国が誕生しました。しかし、現在のサルコジ大統領は、福祉重視の国づくりから自由主義的な国づくりに転換しようとしていると言われています。

福祉重視と自由重視では、実際の政策に取り得る選択も違ってきます。フランスでは過去長期的に高失業率が問題となってきました。福祉重視では失業した人への手当を充実させます。セーフティネットの充実は社会を安定化する良い面もありますが、勤労意欲の減退や慢性的な低成長によってさらに失業率が上がるという弊害が指摘されています。自由重視の政策では、企業の経済活動を自由化することで(例えば雇用の制限など)企業の成長を実現して、失業率自体を下げようというものです。間もなく大統領就任一周年を迎えるサルコジ大統領の政策はこれからが見所です。

決定は316個あって、少し分量が多いのでこのエントリーでは3分の1だけ紹介します。決定の番号でいうと1〜114までです。本では、教育(1節)、起業支援(2節)、技術(3節)というような分野がカバーされています。

始まり、知ること(AU COMMENCEMENT, LE SAVOIR)
  • 独創的で確実な世代を形づくる教育
    (UNE ÉDUCATION QUI FORME DES GÉNÉRATIONS CRÉATIVES ET CONFIANTES)
1. 幼稚園や保育所の数を増やし、彼らのより良い形成を目指す
2. 英語、情報処理、経済のワーキングループを最初の<共通基盤>に加える
3. 初等教育における落第を避けるための方法を設ける
4. 小学校と中学校の更なる自治に同意する
5. 先生の生徒を育てる能力を評価する
6. 両親に彼らの子供をどの学校に入れるか自由な選択を認める
7. キャリアの方向性の情報を再考し、勉学以外の素質について更なる責任を負う
8. 企業のインターンシップを改善する
9. 革新の競争を促進する
10. 中学に毎日の市民のサービスを設置する
  • 世界最高峰レベルの大学全体/研究
    (UN ENSEMBLE UNIVERSITÉ/RECHERCHE À L’ÉGAL DES MEILLEURS MONDIAUX)
11. グランゼコールへの特別進学クラスの生徒と同じぐらいの教授スタッフを学士の学生にも徐々に与える
12. 大学の修士課程の1年間のインターンシップを一般化する
13. 交代で組織を強化する
14. 職業経験の後または間の大学への復帰を奨励する
15. 雇用者とインターン生の財力と分野の企業をよく組織する
16. 大学が夜間クラスを設置するように奨励し、もっと長い期間の学習の割り振りの規則を緩和する
17. 学位号取得のために、授業に関わる仕事をして最も成績の良い給与をもらう生徒にヨーロッパ単位互換制度(ECTS)のクレジットを与える
18. 宿舎手当金や最高教育の奨励金を受け取る資格の計算において、職の収入の一部を問題にしない
19. 大学の自治を強化する
20. 各最高峰の教育の施設の能力の評価を強化する
21. 先の決定を達成するために、最高峰の教育に支給された方法を増やす
22. 民間出資を改善する
23. 職業の大学を制度化する
24. 学際的性格で優秀さで結びついた世界的規模の大学の10の中心を特徴づける
25. フランスがEU議長のときに、ヨーロッパの大学の年間ランキングの樹立を提案する
26. 外国語の授業を改善する
27. 学生、教員、外国人研究者の受け入れを改善し、関連するVISAを全て見直す
28. 世界の優れた教員にさらに開く
29. 計画や性能への公的な研究にさらに出資する
30. 教員/研究者の身分を再編成する
31. 発見の価値を高めたり、応用するために公的研究をさらに援助する
32. 民間研究を改善する

優先事項:極小企業(TPE)と中小企業(PME)の援助
(UNE PRIORITÉ : AIDER LES TPE ET LES PME)

33. 従業員20人以下の小企業の援助の行政機関を創る
34. 極小企業(TPE)の援助の行政機関の内部に起業専門の窓口を設ける
35. 極小企業(TPE)の相談と出資へのアクセスを容易にする
36. 中小企業(PME)の公的市場へのアクセスを容易にする
37. 従業員250人以下の中小企業(PME)全てに唯一の代表を設置する
38. もし可能なら法によって、引き渡しの日の30日以下の支払いを中小企業(PME)に課す
39. 中小企業(PME)の付加価値税(TVA)の払い戻し期間を10日に減らす
40. 中小企業(PME)のAlternext証券取引所へのアクセスを容易にする
41. ファンドや銀行の中小企業(PME)への出資を引きつける
42. 起業支援・イノベーション振興機構(OSEO)の現在のファンドとフランス投資(France Investissement)をさらに高めた機構に統合する
43. 債権者間の待遇の均衡を回復する
44. 大企業と中小企業(PME)の間の商取引を容易にする<歩道橋(passerelle)>のプログラムを強化する
45. 大企業へ毎年、中小企業(PME)に対して実現した購買の一部について公表を求める
46. 企業の開始を簡易化する
47. 中小企業(PME)の適合性を簡易化する
48. 極小企業(TPE)を社会体制と特殊税制を受けさせる

不足しないための革新(LES RÉVOLUTIONS À NE PAS MANQUER)
  • デジタル化、成長へのパスポート
    (LE NUMÉRIQUE, PASSEPORT DE LA CROISSANCE)
49. 2011年まで最適デジタル保護を保証する
50. 2016年までに大容量アクセスを実現する
51. 全員にデジタルネットワークへのアクセスを容易にする
52. 平等にデジタル配当を再開する
53. デジタルの安心と安全に関してヨーロッパ保証を強化する
54. 国内の規則と保証を強化する
55. RFIDの管理者オペレータの独立を注意深く見守る
56. 電子署名の利用を容易にして安全にする
57. インターネット接続提供業者に分担金を払う
58. ソフトウェア所有者とフリーソフトとの競争を促進する
59. 日刊紙の印刷所に置いて生産と採用の自由を実際に可能にする
60. 配置変更によって、使用料と宣伝収入を徴収することで中身に割かれた資源を強化する
61. 新規参入者への4番目の免許の恩恵の条件を公平に振り分ける
62. デジタル開発のプログラムを提案するために、フランスがEU議長であることを利用する
63. デジタルの高度委員会の地位を創る
64. 電子通信及び郵便監督庁(ARCEP)と視聴覚最高評議会(CSA)を調整する
65. ナノテクノロジーへの公的・私的研究を大量に新たに方向付ける
  • 健康、成長へのチャンス
    (LA SANTÉ, UNE CHANCE POUR LA CROISSANCE)
66. 健康の分野で予防を大量に発展させる
67. 安定した規定に関する環境を設置する
68. 臨床の研究とテストを発展させる
69. バイオテクノロジーの起業の競争力を成長させる
70. 保健と薬学の研究を発展させる
71. 医師の育成と各地における医師の定着の再開を改善する
72. 医療行為を合理化し、自宅療養を発展させる
73. 在宅医療を発展させ
74. 相関のある新しい市場を満足させる
75. ケアの提供の周辺サービスの外部化を組織する
76. 外国の患者の受け入れの提供を発展させる
77. 競争力の中核のなかで神経科学とデジタルと心理学を同調するために、私的・公的研究に出資する
78. さらに分散した規律を連邦するため大学の新しい授業を創る(医学、数学、神経画像、生命工学)
  • 持続可能な開発への機会
    (LES OPPORTUNITÉS DU DÉVELOPPEMENT DURABLE)
79. 風力工業を発展させる
80. 太陽エネルギーを発展させる
81. 集団や個人の無害な自動車のためにエネルギー蓄積の研究のプログラムを著しく強化する
82. 生物量の頼りになる手段を発展させる
83. 水素の関連産業を促進する
84. CO2の収集、蓄積の研究・開発を発展させる
85. 原子力の役割と中央の建設の周期を維持する
86. 原子力における国家の役割を維持する
87. 鉱山資源の調達を安全化する
88. エネルギーのヨーロッパ政策を発展させる
89. 遺伝子組み換え生物が無害であることを評価するために関係する研究を著しく発展させる
90. 議論の余地のない報告のために必要な方法のヨーロッパと国内の決定機関の認可を支給する
91. 緑化技術と通信技術を取り込んだ、最低でも50.000ヘクタールの地区か町であるエコポリスを2012年までに10個建設する
92. 環境保全に向けた税制を方向付ける
93. 2009年1月1日から、さしあたり全電気、電気とハイブリットの自動車を公的行政によって排他的購買を課す
94. 情報機器の消費電力を節約する規律を課す。それらは2015年までに50%消費を削減しなければならない
95. エネルギー効率の点で最もよい利用可能な技術を各公的な購買に課す
  • フランスを世界の中心に位置づけるインフラストラクチャ
    (DES INFRASTRUCTURES PLAÇANT LA FRANCE AU COEUR DU MONDE)
96. 付加価値税(TVA)の仕組みをオペレーションごとに選ぶことを認めるオプションの権利を設立する (義務/控除)
97. フランスの当事者に不利な条件を与えないために、出資規制と奨励金をイギリスのそれと調和させる
98. パリの財政の場所を促進する使命と共に、銀行委員会と保険と共済の管理当局を再編成する
99. 高度に質の高い外国人を受け入れる条件を改善する
100. 国際財政の活動の出現を容易にするために、職業上の英語の教育を著しく発展させる
101. モデル化に捧げられた講座に出資するために高度な教育と財政制度の間の共同の発議を増大させる
102. 4半期に公表される魅力の指針をパリの地に与える
103. 財政のチャンピオンを表現できるように、調整する様々な構成を変更する
104. ローコストな飛行機を開発する
105. シャルルドゴール空港をヨーロッパNo.1の空港にする
106. Le Havre、マルセイユ、ナントを3つをヨーロッパ規模の港町にする
107. 旅行者の要求への提供に適応する
108. フランスから外国への販売促進へ割く私的な予算を増やす
109. フランスのホテルの等級を国際的な等級と調和させる。そして、ヨーロッパの等級を奨励する
110. エコツーリズムを発展させる
111. 町の中で旅行者の消費を促進させる
112. 観光ビジネスを発展させる
113. 急激な発展途上国からの旅行者のためのVISAや受け入れの政策を見直す
  • 人へのサービス、明日の保有部門
    (LES SERVICES À LA PERSONNE, UN SECTEUR PORTEUR DE DEMAIN)
114. 人によってサービスの中で、職業の形成とコースを改善し、仕事の条件をもっと魅力的にする
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Paris, France
フランスは伝統的に福祉重視の国でした。1789年からのフランス革命で絶対王権を打ち倒し、市民の資本家たちの自由主義的な風潮を経て、労働者の側に立った福祉の国が誕生しました。しかし、現在のサルコジ大統領は、福祉重視の国づくりから自由主義的な国づくりに転換しようとしていると言われています。

福祉重視と自由重視では、実際の政策に取り得る選択も違ってきます。フランスでは過去長期的に高失業率が問題となってきました。福祉重視では失業した人への手当を充実させます。セーフティネットの充実は社会を安定化する良い面もありますが、勤労意欲の減退や慢性的な低成長によってさらに失業率が上がるという弊害が指摘されています。自由重視の政策では、企業の経済活動を自由化することで(例えば雇用の制限など)企業の成長を実現して、失業率自体を下げようというものです。間もなく大統領就任一周年を迎えるサルコジ大統領の政策はこれからが見所です。

決定は316個あって、少し分量が多いのでこのエントリーでは3分の1だけ紹介します。決定の番号でいうと1〜114までです。本では、教育(1節)、起業支援(2節)、技術(3節)というような分野がカバーされています。

始まり、知ること(AU COMMENCEMENT, LE SAVOIR)
  • 独創的で確実な世代を形づくる教育
    (UNE ÉDUCATION QUI FORME DES GÉNÉRATIONS CRÉATIVES ET CONFIANTES)
1. 幼稚園や保育所の数を増やし、彼らのより良い形成を目指す
2. 英語、情報処理、経済のワーキングループを最初の<共通基盤>に加える
3. 初等教育における落第を避けるための方法を設ける
4. 小学校と中学校の更なる自治に同意する
5. 先生の生徒を育てる能力を評価する
6. 両親に彼らの子供をどの学校に入れるか自由な選択を認める
7. キャリアの方向性の情報を再考し、勉学以外の素質について更なる責任を負う
8. 企業のインターンシップを改善する
9. 革新の競争を促進する
10. 中学に毎日の市民のサービスを設置する
  • 世界最高峰レベルの大学全体/研究
    (UN ENSEMBLE UNIVERSITÉ/RECHERCHE À L’ÉGAL DES MEILLEURS MONDIAUX)
11. グランゼコールへの特別進学クラスの生徒と同じぐらいの教授スタッフを学士の学生にも徐々に与える
12. 大学の修士課程の1年間のインターンシップを一般化する
13. 交代で組織を強化する
14. 職業経験の後または間の大学への復帰を奨励する
15. 雇用者とインターン生の財力と分野の企業をよく組織する
16. 大学が夜間クラスを設置するように奨励し、もっと長い期間の学習の割り振りの規則を緩和する
17. 学位号取得のために、授業に関わる仕事をして最も成績の良い給与をもらう生徒にヨーロッパ単位互換制度(ECTS)のクレジットを与える
18. 宿舎手当金や最高教育の奨励金を受け取る資格の計算において、職の収入の一部を問題にしない
19. 大学の自治を強化する
20. 各最高峰の教育の施設の能力の評価を強化する
21. 先の決定を達成するために、最高峰の教育に支給された方法を増やす
22. 民間出資を改善する
23. 職業の大学を制度化する
24. 学際的性格で優秀さで結びついた世界的規模の大学の10の中心を特徴づける
25. フランスがEU議長のときに、ヨーロッパの大学の年間ランキングの樹立を提案する
26. 外国語の授業を改善する
27. 学生、教員、外国人研究者の受け入れを改善し、関連するVISAを全て見直す
28. 世界の優れた教員にさらに開く
29. 計画や性能への公的な研究にさらに出資する
30. 教員/研究者の身分を再編成する
31. 発見の価値を高めたり、応用するために公的研究をさらに援助する
32. 民間研究を改善する

優先事項:極小企業(TPE)と中小企業(PME)の援助
(UNE PRIORITÉ : AIDER LES TPE ET LES PME)

33. 従業員20人以下の小企業の援助の行政機関を創る
34. 極小企業(TPE)の援助の行政機関の内部に起業専門の窓口を設ける
35. 極小企業(TPE)の相談と出資へのアクセスを容易にする
36. 中小企業(PME)の公的市場へのアクセスを容易にする
37. 従業員250人以下の中小企業(PME)全てに唯一の代表を設置する
38. もし可能なら法によって、引き渡しの日の30日以下の支払いを中小企業(PME)に課す
39. 中小企業(PME)の付加価値税(TVA)の払い戻し期間を10日に減らす
40. 中小企業(PME)のAlternext証券取引所へのアクセスを容易にする
41. ファンドや銀行の中小企業(PME)への出資を引きつける
42. 起業支援・イノベーション振興機構(OSEO)の現在のファンドとフランス投資(France Investissement)をさらに高めた機構に統合する
43. 債権者間の待遇の均衡を回復する
44. 大企業と中小企業(PME)の間の商取引を容易にする<歩道橋(passerelle)>のプログラムを強化する
45. 大企業へ毎年、中小企業(PME)に対して実現した購買の一部について公表を求める
46. 企業の開始を簡易化する
47. 中小企業(PME)の適合性を簡易化する
48. 極小企業(TPE)を社会体制と特殊税制を受けさせる

不足しないための革新(LES RÉVOLUTIONS À NE PAS MANQUER)
  • デジタル化、成長へのパスポート
    (LE NUMÉRIQUE, PASSEPORT DE LA CROISSANCE)
49. 2011年まで最適デジタル保護を保証する
50. 2016年までに大容量アクセスを実現する
51. 全員にデジタルネットワークへのアクセスを容易にする
52. 平等にデジタル配当を再開する
53. デジタルの安心と安全に関してヨーロッパ保証を強化する
54. 国内の規則と保証を強化する
55. RFIDの管理者オペレータの独立を注意深く見守る
56. 電子署名の利用を容易にして安全にする
57. インターネット接続提供業者に分担金を払う
58. ソフトウェア所有者とフリーソフトとの競争を促進する
59. 日刊紙の印刷所に置いて生産と採用の自由を実際に可能にする
60. 配置変更によって、使用料と宣伝収入を徴収することで中身に割かれた資源を強化する
61. 新規参入者への4番目の免許の恩恵の条件を公平に振り分ける
62. デジタル開発のプログラムを提案するために、フランスがEU議長であることを利用する
63. デジタルの高度委員会の地位を創る
64. 電子通信及び郵便監督庁(ARCEP)と視聴覚最高評議会(CSA)を調整する
65. ナノテクノロジーへの公的・私的研究を大量に新たに方向付ける
  • 健康、成長へのチャンス
    (LA SANTÉ, UNE CHANCE POUR LA CROISSANCE)
66. 健康の分野で予防を大量に発展させる
67. 安定した規定に関する環境を設置する
68. 臨床の研究とテストを発展させる
69. バイオテクノロジーの起業の競争力を成長させる
70. 保健と薬学の研究を発展させる
71. 医師の育成と各地における医師の定着の再開を改善する
72. 医療行為を合理化し、自宅療養を発展させる
73. 在宅医療を発展させ
74. 相関のある新しい市場を満足させる
75. ケアの提供の周辺サービスの外部化を組織する
76. 外国の患者の受け入れの提供を発展させる
77. 競争力の中核のなかで神経科学とデジタルと心理学を同調するために、私的・公的研究に出資する
78. さらに分散した規律を連邦するため大学の新しい授業を創る(医学、数学、神経画像、生命工学)
  • 持続可能な開発への機会
    (LES OPPORTUNITÉS DU DÉVELOPPEMENT DURABLE)
79. 風力工業を発展させる
80. 太陽エネルギーを発展させる
81. 集団や個人の無害な自動車のためにエネルギー蓄積の研究のプログラムを著しく強化する
82. 生物量の頼りになる手段を発展させる
83. 水素の関連産業を促進する
84. CO2の収集、蓄積の研究・開発を発展させる
85. 原子力の役割と中央の建設の周期を維持する
86. 原子力における国家の役割を維持する
87. 鉱山資源の調達を安全化する
88. エネルギーのヨーロッパ政策を発展させる
89. 遺伝子組み換え生物が無害であることを評価するために関係する研究を著しく発展させる
90. 議論の余地のない報告のために必要な方法のヨーロッパと国内の決定機関の認可を支給する
91. 緑化技術と通信技術を取り込んだ、最低でも50.000ヘクタールの地区か町であるエコポリスを2012年までに10個建設する
92. 環境保全に向けた税制を方向付ける
93. 2009年1月1日から、さしあたり全電気、電気とハイブリットの自動車を公的行政によって排他的購買を課す
94. 情報機器の消費電力を節約する規律を課す。それらは2015年までに50%消費を削減しなければならない
95. エネルギー効率の点で最もよい利用可能な技術を各公的な購買に課す
  • フランスを世界の中心に位置づけるインフラストラクチャ
    (DES INFRASTRUCTURES PLAÇANT LA FRANCE AU COEUR DU MONDE)
96. 付加価値税(TVA)の仕組みをオペレーションごとに選ぶことを認めるオプションの権利を設立する (義務/控除)
97. フランスの当事者に不利な条件を与えないために、出資規制と奨励金をイギリスのそれと調和させる
98. パリの財政の場所を促進する使命と共に、銀行委員会と保険と共済の管理当局を再編成する
99. 高度に質の高い外国人を受け入れる条件を改善する
100. 国際財政の活動の出現を容易にするために、職業上の英語の教育を著しく発展させる
101. モデル化に捧げられた講座に出資するために高度な教育と財政制度の間の共同の発議を増大させる
102. 4半期に公表される魅力の指針をパリの地に与える
103. 財政のチャンピオンを表現できるように、調整する様々な構成を変更する
104. ローコストな飛行機を開発する
105. シャルルドゴール空港をヨーロッパNo.1の空港にする
106. Le Havre、マルセイユ、ナントを3つをヨーロッパ規模の港町にする
107. 旅行者の要求への提供に適応する
108. フランスから外国への販売促進へ割く私的な予算を増やす
109. フランスのホテルの等級を国際的な等級と調和させる。そして、ヨーロッパの等級を奨励する
110. エコツーリズムを発展させる
111. 町の中で旅行者の消費を促進させる
112. 観光ビジネスを発展させる
113. 急激な発展途上国からの旅行者のためのVISAや受け入れの政策を見直す
  • 人へのサービス、明日の保有部門
    (LES SERVICES À LA PERSONNE, UN SECTEUR PORTEUR DE DEMAIN)
114. 人によってサービスの中で、職業の形成とコースを改善し、仕事の条件をもっと魅力的にする
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シラクのフランス (岩波新書)
フランスの大統領は個性があって面白い。その中でも、僕はシラク元大統領が一番面白いと感じます。シラクは1995年5月17日から2007年5月16日まで大統領を務めたので、現時点ではまだ辞任から1年も経っていません。まず、12年間のフランス大統領の職の中で、フランスに対して大きな利益を与えたと感じます。EUを強力に前進させ、ユーロの導入も成功に導きました。将来のフランスを規定する重要な役割を果たしたと考えられます。シラク大統領の魅力は、シラク大統領が大の日本ファンだったことだけでなく、その行動力やその功績など多岐にわたります。

シラク大統領の日本好きに対しては、本書ではこのように書かれています。エピソードもいろいろ紹介されていて面白いです。
シラクが主要国首脳の中で、群を抜いた知日派であることは広く知られている。だが、「知日派」という言葉はこの場合、いささか控えめに過ぎる。「熱狂的な」(フランス外務省当局者)日本ファンというのが実情だ。(P.49)
シラク大統領の行動力を評する人物は多くいますが、最も影響の大きかった人物からの評として、ポンピドゥー元大統領のものがあります。ポンピドゥー元大統領は、シラクを重用した人物として知られています。
そのポンピドゥーがシラクを評した言葉が広く流布している。
「私の自宅からエリゼ宮(大統領府)までトンネルを掘ってほしいといえば、シラクは翌日までに完成させて、出口で待っているだろう。」(P. 57)
また、シラク大統領の行動力は、政敵であったミッテランからも批判を含みながらも、力量を評価されていました。
...(略)...ミッテランは、皮肉まじりにシラクを「自分がなぜ回っているのかも分からずにくるくると回るコマのような人間」と述べた。(p. 57)
「私は、シラクが多くの能力を持っていると言いたい。その能力を適切な場所、適切な時に性格に発揮することを望む。」一九八六年一二月、ヨーロッパ1ラジオ)
「なんというエネルギー、なんという行動力、なんという快活さ。惜しむらくは、冷静な判断力に欠ける」(八七年一二月、シルビー・ピエールブロソレットに)(P 58)
この本はシラクを称賛する本ではなくて、シラクの栄光と挫折について分析されています。シラクの12年間の大統領任期はフランスを大きく変えたといえます。現在のフランスを知るには、最近のフランスで最も大きな影響を持った人物であるシラクを知ることが早道です。
シラクのフランス (岩波新書)
軍司 泰史 (著)

第1章 一九九五年、反乱の冬
第2章 地下四五〇メートルの孤独
第3章 さまよえるエリートたち
第4章 一九九七年、制裁の夏
第5章 国家の右手、国家の左手
第6章 ルペンのフランス
第7章 凡庸な男の特別な犯罪
第8章 アメリカ・コンプレックス
終章 変わる国、変わる人

高い失業率、極右の台頭、深刻化する移民問題—。グローバル化の進展と欧州統合の拡大という歴史的な転換の中で、フランスはどう変わろうとしているのか。 また、国際的な反発のもと核実験を遂行し、その一方でイラク戦争に強固に反対したその真意は。一九九五年以降のシラク時代に焦点を当て、現代フランス社会 の激動の軌跡を描き出す。
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シラクのフランス (岩波新書)
フランスの大統領は個性があって面白い。その中でも、僕はシラク元大統領が一番面白いと感じます。シラクは1995年5月17日から2007年5月16日まで大統領を務めたので、現時点ではまだ辞任から1年も経っていません。まず、12年間のフランス大統領の職の中で、フランスに対して大きな利益を与えたと感じます。EUを強力に前進させ、ユーロの導入も成功に導きました。将来のフランスを規定する重要な役割を果たしたと考えられます。シラク大統領の魅力は、シラク大統領が大の日本ファンだったことだけでなく、その行動力やその功績など多岐にわたります。

シラク大統領の日本好きに対しては、本書ではこのように書かれています。エピソードもいろいろ紹介されていて面白いです。
シラクが主要国首脳の中で、群を抜いた知日派であることは広く知られている。だが、「知日派」という言葉はこの場合、いささか控えめに過ぎる。「熱狂的な」(フランス外務省当局者)日本ファンというのが実情だ。(P.49)
シラク大統領の行動力を評する人物は多くいますが、最も影響の大きかった人物からの評として、ポンピドゥー元大統領のものがあります。ポンピドゥー元大統領は、シラクを重用した人物として知られています。
そのポンピドゥーがシラクを評した言葉が広く流布している。
「私の自宅からエリゼ宮(大統領府)までトンネルを掘ってほしいといえば、シラクは翌日までに完成させて、出口で待っているだろう。」(P. 57)
また、シラク大統領の行動力は、政敵であったミッテランからも批判を含みながらも、力量を評価されていました。
...(略)...ミッテランは、皮肉まじりにシラクを「自分がなぜ回っているのかも分からずにくるくると回るコマのような人間」と述べた。(p. 57)
「私は、シラクが多くの能力を持っていると言いたい。その能力を適切な場所、適切な時に性格に発揮することを望む。」一九八六年一二月、ヨーロッパ1ラジオ)
「なんというエネルギー、なんという行動力、なんという快活さ。惜しむらくは、冷静な判断力に欠ける」(八七年一二月、シルビー・ピエールブロソレットに)(P 58)
この本はシラクを称賛する本ではなくて、シラクの栄光と挫折について分析されています。シラクの12年間の大統領任期はフランスを大きく変えたといえます。現在のフランスを知るには、最近のフランスで最も大きな影響を持った人物であるシラクを知ることが早道です。
シラクのフランス (岩波新書)
軍司 泰史 (著)

第1章 一九九五年、反乱の冬
第2章 地下四五〇メートルの孤独
第3章 さまよえるエリートたち
第4章 一九九七年、制裁の夏
第5章 国家の右手、国家の左手
第6章 ルペンのフランス
第7章 凡庸な男の特別な犯罪
第8章 アメリカ・コンプレックス
終章 変わる国、変わる人

高い失業率、極右の台頭、深刻化する移民問題—。グローバル化の進展と欧州統合の拡大という歴史的な転換の中で、フランスはどう変わろうとしているのか。 また、国際的な反発のもと核実験を遂行し、その一方でイラク戦争に強固に反対したその真意は。一九九五年以降のシラク時代に焦点を当て、現代フランス社会 の激動の軌跡を描き出す。
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Paris, France
2003年2月14日当時、世界はイラク問題で揺れていました。アメリカが同時多発テロで攻撃され、それを支援したと見られるフセイン大統領が大量破壊兵器を隠し持っているかもしれないという疑念でした。これに対して、大きく2つの解決方法が提案されていました。1)[対話案] 国連の査察団による調査を経てフセイン政権の武装解除、2)[対決案] 戦争によるフセイン政権の打倒の後、民主政権の樹立。フランスが前者、アメリカが後者の立場でした。問題はどちらの方が好ましい成果を上げるかどうかです。

アメリカが本気で戦争をしたらイラクの政権を打倒することは容易いことは、誰の目にも明らかでした。アメリカは、戦争に反対するフランスに対して、「臆病者」「アメリカに歯向かっている姿に酔っているだけ」、「特別な国でありたい幻想を抱いている」とさんざんな非難を続けました。イギリス、アメリカの英語のニュースが伝わりやすい傾向のある日本でも、同じような報道がなされていました。

最も典型的だったのは、ラムズフェルド国防長官による「古いヨーロッパ」発言だったでしょう。テロとの対決には通常の戦争のルールが必要ないという先制攻撃論を発明して、新しい秩序の建設を叫んだのです。アメリカに賛同するヨーロッパを新しいヨーロッパと呼び、反対するフランスを古いヨーロッパと呼びました。古いヨーロッパとは、古くさい迷信に惑わされている国と言うニュアンスだったのでしょう。それに対しフランスは、国連安全保障理事会の演説で反撃に出ます。この演説は、「国連安全保障理事会:ヴィルパン外相の演説」にまとめてあります。

演説を貫く精神としては、武力によって敵対する勢力を葬っても宗教や民族といった対立をひき起こせば、長い目で見れば世界を不安定化してしまい、先進国と途上国どちらにとってもいい結果にならないのではないかという疑念です。無力感を募らせた人々は、自爆テロなどの過激な手段で対抗する可能性が指摘され、後に現実のものとなりました。フランスはこの演説でこのように述べています。
早まった武力行使は深刻な結果をもたらすリスクがある。
1. 我々の行動の正当性は、国際社会の結束にかかっている。早まった軍事介入はこの結束に疑いをもたらし、ひいては介入の正当性、いずれはその効果をも失わせる。
2. かかる軍事介入は、すでに傷つき脆弱なこの地域の安定に、計り知れない深刻な結果をもたらすだろう。不正義に対する感情を増幅し、緊張を深刻化させ、さらなる紛争の引き金になりかねない。
アメリカの戦争論を採用した結果、フランスの指摘は不幸にして当たってしまったように思われます。フランスには、過去2回もヨーロッパ大陸で起こった大戦と、植民地支配が失敗に終わった経験から、戦争による被害と、民族と宗教の対立の根の深さを学んだという自負があったのです。この自負が、下の演説のフレーズを生み出したのだと思われます。アメリカからの批判であったはずの「古いヨーロッパ」発言をプラスに捉えた、会心の反撃だったと感じます。

国連という殿堂において、我々は理想と良心の守護者である。我々の担う重い責任と多大な名誉が、我々に平和的な武装解除を優先させるはずである。これが、戦争と占領と蛮行を経験したヨーロッパという「古い大陸」の「古い国」、フランスのメッセージだ。

フランスが正論を主張するときには、それがたとえ他国には自国の利益を優先させる行為に映ったとしても、そこには耳を傾けるに足る論理が入っていると感じます。これが、経済や人口では中小国に転落したフランスが国際社会で大きなプレイヤーを演じる秘訣だと思います。

関連:国連安全保障理事会:ヴィルパン外相の演説
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Paris, France
2003年2月14日当時、世界はイラク問題で揺れていました。アメリカが同時多発テロで攻撃され、それを支援したと見られるフセイン大統領が大量破壊兵器を隠し持っているかもしれないという疑念でした。これに対して、大きく2つの解決方法が提案されていました。1)[対話案] 国連の査察団による調査を経てフセイン政権の武装解除、2)[対決案] 戦争によるフセイン政権の打倒の後、民主政権の樹立。フランスが前者、アメリカが後者の立場でした。問題はどちらの方が好ましい成果を上げるかどうかです。

アメリカが本気で戦争をしたらイラクの政権を打倒することは容易いことは、誰の目にも明らかでした。アメリカは、戦争に反対するフランスに対して、「臆病者」「アメリカに歯向かっている姿に酔っているだけ」、「特別な国でありたい幻想を抱いている」とさんざんな非難を続けました。イギリス、アメリカの英語のニュースが伝わりやすい傾向のある日本でも、同じような報道がなされていました。

最も典型的だったのは、ラムズフェルド国防長官による「古いヨーロッパ」発言だったでしょう。テロとの対決には通常の戦争のルールが必要ないという先制攻撃論を発明して、新しい秩序の建設を叫んだのです。アメリカに賛同するヨーロッパを新しいヨーロッパと呼び、反対するフランスを古いヨーロッパと呼びました。古いヨーロッパとは、古くさい迷信に惑わされている国と言うニュアンスだったのでしょう。それに対しフランスは、国連安全保障理事会の演説で反撃に出ます。この演説は、「国連安全保障理事会:ヴィルパン外相の演説」にまとめてあります。

演説を貫く精神としては、武力によって敵対する勢力を葬っても宗教や民族といった対立をひき起こせば、長い目で見れば世界を不安定化してしまい、先進国と途上国どちらにとってもいい結果にならないのではないかという疑念です。無力感を募らせた人々は、自爆テロなどの過激な手段で対抗する可能性が指摘され、後に現実のものとなりました。フランスはこの演説でこのように述べています。
早まった武力行使は深刻な結果をもたらすリスクがある。
1. 我々の行動の正当性は、国際社会の結束にかかっている。早まった軍事介入はこの結束に疑いをもたらし、ひいては介入の正当性、いずれはその効果をも失わせる。
2. かかる軍事介入は、すでに傷つき脆弱なこの地域の安定に、計り知れない深刻な結果をもたらすだろう。不正義に対する感情を増幅し、緊張を深刻化させ、さらなる紛争の引き金になりかねない。
アメリカの戦争論を採用した結果、フランスの指摘は不幸にして当たってしまったように思われます。フランスには、過去2回もヨーロッパ大陸で起こった大戦と、植民地支配が失敗に終わった経験から、戦争による被害と、民族と宗教の対立の根の深さを学んだという自負があったのです。この自負が、下の演説のフレーズを生み出したのだと思われます。アメリカからの批判であったはずの「古いヨーロッパ」発言をプラスに捉えた、会心の反撃だったと感じます。

国連という殿堂において、我々は理想と良心の守護者である。我々の担う重い責任と多大な名誉が、我々に平和的な武装解除を優先させるはずである。これが、戦争と占領と蛮行を経験したヨーロッパという「古い大陸」の「古い国」、フランスのメッセージだ。

フランスが正論を主張するときには、それがたとえ他国には自国の利益を優先させる行為に映ったとしても、そこには耳を傾けるに足る論理が入っていると感じます。これが、経済や人口では中小国に転落したフランスが国際社会で大きなプレイヤーを演じる秘訣だと思います。

関連:国連安全保障理事会:ヴィルパン外相の演説
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ナポレオンを創った女たち (集英社新書)
フランス革命は、現在の世界で普遍的な価値を持つとされる自由や平等が初めて主張された時の出来事です。それまで、誰も疑うことのなかった神授説を背景とした王権や、貴族の特権にNOを突きつけました。革命側の軍隊は、王権を維持しようとする他国の軍隊と戦うことになります。その軍隊を指揮したのがナポレオンでした。

ナポレオンは、圧倒的に不利な形勢でも40の戦争に勝ち続けましたが、それらの功績よりもナポレオン法典を作成したことの方が偉大なことであると考えていたようです。自分は「自由と平等」という疑いのない正義の守護者だったと言う自負なのでしょう。有名なナポレオンの言葉も紹介されてました。
「私の真の栄光は、四十の会戦で勝利を収めたことではない。ワーテルローがこれらの勝利の思い出を消し去るであろう。何事も消し去ることができないもの、永遠に生き続けるもの、それは私の民法典である。」(P. 195)
ナポレオン法典は、自由と平等の精神に溢れたもので、当時の世界ではずば抜けて先進的なものでした。しかし、人間は生まれながらにして自由で平等であると謳っているのにも関わらず、人間には女性と白人以外は含まれていませんでした。
『ナポレオン法典』において、現代社会においてあるべき女性の理想像の原則を謳ったのが第二一三条「夫は妻に保護の義務を負い、妻は夫に服従の義務を負う」である。(P.71 - 72)
現 在の世界の常識からしたら、女性蔑視と言われそうな条文も当時の世界からするとかなり進歩的だったのです。実際、明治の日本政府はナポレオン法典に注目し ていたそうですが、結局はこの法典が進歩的すぎて多くを採用することができませんでした。日本の明治憲法はドイツの憲法の影響が大きいことが指摘されてい ます。

本書では、ナポレオンの女性に対する関わりがこのナポレオン法典に影響を与えているのではないかという視点で書かれています。ナポレオンに最も影響を与えた女性は、母レティツィア、第一の妻ジョゼフィーヌ、第二の妻マリー‐ルイーズです。現在、世界を覆う自由と平等の理念を初めて具現化したナポレオン法典は、現在の世界にも直接的に影響を与え続けています。その民法典を創ったナポレオンが女性に影響されやすい人間であったのは、なかなか興味深い指摘です。
ナポレオンを創った女たち (集英社新書)
安達 正勝 (著)

英雄ナポレオン
第1部 今日の男社会の根幹を築いたのはナポレオンである
  • ナポレオンとフランス革命
  • フランス革命期の女性たち
  • 人間は自由にして平等、しかし女性は別
第2部 ナポレオンの運命は女性たちによって大きく左右された
  • 母レティツィアと社交界の女たち
  • 勝利の女神、ジョゼフィーヌ
  • ハプスブルク家の姫君、マリー‐ルイーズ
  • ナポレオンとわれわれ現代人
フランス革命からナポレオン第一帝政にかけての時代は、今われわれが暮らしている現代社会の出発点にあたる。世界の覇者として大胆に近代史を塗り替えたナ ポレオンは、『ナポレオン法典』によって今日の男社会の根幹を築くことにもなった。しかし、天才的軍人、鉄の意志を持つ男というイメージが強いナポレオン だが、意外と女性に影響されやすい面があり、その運命は女性との関わりによって大きく左右されたのであった。日本の民法にまで影響を及ぼしている『ナポレ オン法典』を一つの軸に据えて、現代男性の原点を探りつつ、人間ナポレオンの知られざる側面に新しい光をあてる。
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ナポレオンを創った女たち (集英社新書)
フランス革命は、現在の世界で普遍的な価値を持つとされる自由や平等が初めて主張された時の出来事です。それまで、誰も疑うことのなかった神授説を背景とした王権や、貴族の特権にNOを突きつけました。革命側の軍隊は、王権を維持しようとする他国の軍隊と戦うことになります。その軍隊を指揮したのがナポレオンでした。

ナポレオンは、圧倒的に不利な形勢でも40の戦争に勝ち続けましたが、それらの功績よりもナポレオン法典を作成したことの方が偉大なことであると考えていたようです。自分は「自由と平等」という疑いのない正義の守護者だったと言う自負なのでしょう。有名なナポレオンの言葉も紹介されてました。
「私の真の栄光は、四十の会戦で勝利を収めたことではない。ワーテルローがこれらの勝利の思い出を消し去るであろう。何事も消し去ることができないもの、永遠に生き続けるもの、それは私の民法典である。」(P. 195)
ナポレオン法典は、自由と平等の精神に溢れたもので、当時の世界ではずば抜けて先進的なものでした。しかし、人間は生まれながらにして自由で平等であると謳っているのにも関わらず、人間には女性と白人以外は含まれていませんでした。
『ナポレオン法典』において、現代社会においてあるべき女性の理想像の原則を謳ったのが第二一三条「夫は妻に保護の義務を負い、妻は夫に服従の義務を負う」である。(P.71 - 72)
現 在の世界の常識からしたら、女性蔑視と言われそうな条文も当時の世界からするとかなり進歩的だったのです。実際、明治の日本政府はナポレオン法典に注目し ていたそうですが、結局はこの法典が進歩的すぎて多くを採用することができませんでした。日本の明治憲法はドイツの憲法の影響が大きいことが指摘されてい ます。

本書では、ナポレオンの女性に対する関わりがこのナポレオン法典に影響を与えているのではないかという視点で書かれています。ナポレオンに最も影響を与えた女性は、母レティツィア、第一の妻ジョゼフィーヌ、第二の妻マリー‐ルイーズです。現在、世界を覆う自由と平等の理念を初めて具現化したナポレオン法典は、現在の世界にも直接的に影響を与え続けています。その民法典を創ったナポレオンが女性に影響されやすい人間であったのは、なかなか興味深い指摘です。
ナポレオンを創った女たち (集英社新書)
安達 正勝 (著)

英雄ナポレオン
第1部 今日の男社会の根幹を築いたのはナポレオンである
  • ナポレオンとフランス革命
  • フランス革命期の女性たち
  • 人間は自由にして平等、しかし女性は別
第2部 ナポレオンの運命は女性たちによって大きく左右された
  • 母レティツィアと社交界の女たち
  • 勝利の女神、ジョゼフィーヌ
  • ハプスブルク家の姫君、マリー‐ルイーズ
  • ナポレオンとわれわれ現代人
フランス革命からナポレオン第一帝政にかけての時代は、今われわれが暮らしている現代社会の出発点にあたる。世界の覇者として大胆に近代史を塗り替えたナ ポレオンは、『ナポレオン法典』によって今日の男社会の根幹を築くことにもなった。しかし、天才的軍人、鉄の意志を持つ男というイメージが強いナポレオン だが、意外と女性に影響されやすい面があり、その運命は女性との関わりによって大きく左右されたのであった。日本の民法にまで影響を及ぼしている『ナポレ オン法典』を一つの軸に据えて、現代男性の原点を探りつつ、人間ナポレオンの知られざる側面に新しい光をあてる。
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Mont Saint-Michel, France
世界にいい影響を与える国:ニッポン」では、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本だと紹介しました。日本を悲観的に見ることが身に染み付いている人は、こんな最高の結果でも悲観的に見ることができるかも知れません。曰く、「日本は世界に影響を与える力が弱いから否定的な影響も与えてないだけ」、「世界の人が日本についての知識がなくてイメージで回答しているだけ」とか「近隣諸国との対話はうまく行ってない」などです。

日本人はなぜ悲観論が好きか」で述べた通り、日本人の批判を求める心意気なのでしょう。昨今メディアに溢れる悲観論に染まり、気分を重くする日本人が多いのは少し気の毒ですが、この結果を少し喜んでから、批判について熟慮してもいいんじゃないでしょうか?このエントリーでは、日本が肯定的なイメージを持たれている理由について考えます。

おそらく日本が、いつも良いイメージで世界1位である理由は、一つではなく、日本人の行動、世界でも身近な日本文化などが複合的に結びついているものです。まず、日本人のいいところとしては、思いやりがあって謙虚、マジメで勤勉という性格があります。日本が世界に対して掲げている理念は、民主主義、平和主義などで肯定的なイメージは強いでしょう。また、世界で広く親しまれている日本発の娯楽としては、マンガ、アニメ、ゲームなどがあります。ピカチュー、ドラえもん、キティちゃんといったかわいいキャラクターや、キャプテン翼や聖戦士星矢のようなカッコいいキャラクターも日本のイメージを高めている可能性があります。さらに、日本発のカラオケは世界の娯楽となりました。その他、トヨタ、ソニー、キャノンに代表される世界最高峰の科学技術、省エネ技術、環境技術を持つ国として認知されてます。

文化に目を転じると武士道、空手、歌舞伎、相撲、柔道といった伝統や、浮世絵、書道、華道、茶道といった芸術も世界で人気があります。日本固有の歴史としては、2000年前から変わらず天皇を国の頂点に据えていることや、サムライ、ニンジャというユニークな職業もよく知られています。ゲームをする人なら分かると思いますが、これらの職業はかなり強いイメージのある職業です。今や世界に普及した和食(スシ、テンプラ、ラーメンなど)は、多彩で、ヘルシー、見た目が美しくてきれいという評価が定着してきました(高額というイメージも定着してますが)。飲み物は、日本酒、お茶と人気が高まって来てます。

日本の代表的な景観、フジヤマ、桜、紅葉は外国人が見ても美しい四季を写すものとして、理解されます。また、着物、下駄、浴衣、和服といった日本独特の衣装もファンが多いポイントで、寺院、神社、城郭などの建築も世界のどことも似ていない独特なものです。映画の世界では世界のクロサワ、オズ、キタノやミヤザキがいます。日本の行事である花見、お祭り、お参りはちょっとした知日派は興味を抱いています。また、東京はJ-Pop、裏原宿系、ゴスロリといった最新流行の発信地で、カワイイや、モッタイナイは、今や世界語になろうとしています。

世界にいい影響を与える国:ニッポン」は、こうした日本のイメージが長い時間積み重なって到達した結果だと言えます。世界には、ヨーロッパ/アメリカ/アフリカ/アジアや、キリスト教/イスラム教/ヒンドゥー教/仏教といったカテゴリがある中で、どのグループにも深くは属していないユニークな日本がこれほどの支持を得ることは、不思議なことです。日本人の価値観や日本文化は、国境を越える普遍性があるとある程度考えることができるかも知れません。
  • 性格:思いやり、寡黙で謙虚、マジメで勤勉、
  • 理念:民主主義、平和主義
  • 娯楽:サブカルチャー(マンガ、ゲーム、アニメ、カラオケ)
  • 科学:世界最高峰の技術力、省エネ、環境技術
  • 伝統:世界でユニーク(武士道、空手、歌舞伎、相撲、柔道、剣道、合気道)
  • 美術:浮世絵、書道、華道、茶道
  • 歴史:天皇、サムライ、ニンジャ、
  • 料理:多様、素材の味を活かす、ヘルシー、きれい、おいしい、(寿司、天ぷら、刺身、納豆、醤油)
  • 飲料:日本酒、お茶
  • 景観:フジヤマ、桜、紅葉、
  • 衣装:着物、下駄、浴衣、手ぬぐい、和服
  • 建築:寺院、神社、城郭、木造建築
  • 映画;クロサワ、オズ、キタノ、ミヤザキ
  • 行事:花見、お祭り、お参り
  • 流行:J-Pop、原宿、ロリ、
  • 世界語:かわいい、もったいない
関連:
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Mont Saint-Michel, France
世界にいい影響を与える国:ニッポン」では、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本だと紹介しました。日本を悲観的に見ることが身に染み付いている人は、こんな最高の結果でも悲観的に見ることができるかも知れません。曰く、「日本は世界に影響を与える力が弱いから否定的な影響も与えてないだけ」、「世界の人が日本についての知識がなくてイメージで回答しているだけ」とか「近隣諸国との対話はうまく行ってない」などです。

日本人はなぜ悲観論が好きか」で述べた通り、日本人の批判を求める心意気なのでしょう。昨今メディアに溢れる悲観論に染まり、気分を重くする日本人が多いのは少し気の毒ですが、この結果を少し喜んでから、批判について熟慮してもいいんじゃないでしょうか?このエントリーでは、日本が肯定的なイメージを持たれている理由について考えます。

おそらく日本が、いつも良いイメージで世界1位である理由は、一つではなく、日本人の行動、世界でも身近な日本文化などが複合的に結びついているものです。まず、日本人のいいところとしては、思いやりがあって謙虚、マジメで勤勉という性格があります。日本が世界に対して掲げている理念は、民主主義、平和主義などで肯定的なイメージは強いでしょう。また、世界で広く親しまれている日本発の娯楽としては、マンガ、アニメ、ゲームなどがあります。ピカチュー、ドラえもん、キティちゃんといったかわいいキャラクターや、キャプテン翼や聖戦士星矢のようなカッコいいキャラクターも日本のイメージを高めている可能性があります。さらに、日本発のカラオケは世界の娯楽となりました。その他、トヨタ、ソニー、キャノンに代表される世界最高峰の科学技術、省エネ技術、環境技術を持つ国として認知されてます。

文化に目を転じると武士道、空手、歌舞伎、相撲、柔道といった伝統や、浮世絵、書道、華道、茶道といった芸術も世界で人気があります。日本固有の歴史としては、2000年前から変わらず天皇を国の頂点に据えていることや、サムライ、ニンジャというユニークな職業もよく知られています。ゲームをする人なら分かると思いますが、これらの職業はかなり強いイメージのある職業です。今や世界に普及した和食(スシ、テンプラ、ラーメンなど)は、多彩で、ヘルシー、見た目が美しくてきれいという評価が定着してきました(高額というイメージも定着してますが)。飲み物は、日本酒、お茶と人気が高まって来てます。

日本の代表的な景観、フジヤマ、桜、紅葉は外国人が見ても美しい四季を写すものとして、理解されます。また、着物、下駄、浴衣、和服といった日本独特の衣装もファンが多いポイントで、寺院、神社、城郭などの建築も世界のどことも似ていない独特なものです。映画の世界では世界のクロサワ、オズ、キタノやミヤザキがいます。日本の行事である花見、お祭り、お参りはちょっとした知日派は興味を抱いています。また、東京はJ-Pop、裏原宿系、ゴスロリといった最新流行の発信地で、カワイイや、モッタイナイは、今や世界語になろうとしています。

世界にいい影響を与える国:ニッポン」は、こうした日本のイメージが長い時間積み重なって到達した結果だと言えます。世界には、ヨーロッパ/アメリカ/アフリカ/アジアや、キリスト教/イスラム教/ヒンドゥー教/仏教といったカテゴリがある中で、どのグループにも深くは属していないユニークな日本がこれほどの支持を得ることは、不思議なことです。日本人の価値観や日本文化は、国境を越える普遍性があるとある程度考えることができるかも知れません。
  • 性格:思いやり、寡黙で謙虚、マジメで勤勉、
  • 理念:民主主義、平和主義
  • 娯楽:サブカルチャー(マンガ、ゲーム、アニメ、カラオケ)
  • 科学:世界最高峰の技術力、省エネ、環境技術
  • 伝統:世界でユニーク(武士道、空手、歌舞伎、相撲、柔道、剣道、合気道)
  • 美術:浮世絵、書道、華道、茶道
  • 歴史:天皇、サムライ、ニンジャ、
  • 料理:多様、素材の味を活かす、ヘルシー、きれい、おいしい、(寿司、天ぷら、刺身、納豆、醤油)
  • 飲料:日本酒、お茶
  • 景観:フジヤマ、桜、紅葉、
  • 衣装:着物、下駄、浴衣、手ぬぐい、和服
  • 建築:寺院、神社、城郭、木造建築
  • 映画;クロサワ、オズ、キタノ、ミヤザキ
  • 行事:花見、お祭り、お参り
  • 流行:J-Pop、原宿、ロリ、
  • 世界語:かわいい、もったいない
関連:
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Quiberon, France
3年ほど前、1ヶ月ぐらいにわたって断続的に中国人の友達と日本と中国の歴史について議論したことがあります。太平洋戦争、日中戦争、靖国問題、原爆被害、神風特攻隊、中国人100人切り、教科書問題、日本の謝罪と戦後賠償、極東裁判、従軍慰安婦問題、尖閣諸島問題などなど、何でも率直に意見交換しました。意見が一致しなくて二人して泣きそうになりながらも、語り合えたことは本当に貴重な体験でした。全ての意見が一致とはいきませんが、彼とは3年経った今でも親友で、この体験が二人の間の友情の基礎になっていることで彼とも合意しています。

そのときの議論の初期に、彼が言っていたことで「日本はアジアとの関係に配慮すべき」、「アジアの人々の感情を考えるべき」というものがありました。いかにも日本はアジアで嫌われ者だと考えていそうな感じでした。僕は、この場合の”アジア”というのが中国と韓国の二国を指すということと、日本のアジアにおける評判は悪くないと聞いたことがあったので、資料を探してみました。それがこのエントリーで紹介するBBCの調査です。

日本人は知らなくて驚くかも知れませんが、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本なのです。そして、その結果を知らないためか、日本人は世界で最も謙虚だと評価されています。BBCは英国放送協会とも訳され、もちろん日本の組織でありませんし、日本の資金が調査に寄与している訳でもありません。調査の日本に対する中立性は保証されていると考えられます。

この資料を元に、僕は友達に中国で報道されている日本とアジアの関係がいかに偏ったものであるのが説明したところ、彼は納得してくれました。フランスに来ている中国人は自国のメディアの政府による統制について認知していることが多いです。日本に対する同じような誤解を持っている人と議論することになったら、ぜひ紹介した方がいい資料だと思います。最後に、2005-2008年の分で日本が関係するところだけ翻訳してみました。

追記:この結果に対する考察を追加しました→「世界にいい影響を与える国:ニッポン」を考える
Global Views of USA Improve (2008.04.01)
アメリカに対する世界の評価が改善

...(略)...
去年と同じように日本は最も肯定的な評価の国である。しかし、今回から参加のドイツが僅差の2位と迫っている。EUは3位だった。
...(略)...
日本は最も肯定的な評価を持つ国の一つである。平均して56%が主に肯定的と答え、統計的に去年と変わらず21%が主に否定的と答えた。2つの国、中国と韓国、は主に日本に対して否定的な見方をしている。
...(略)...
自国に対して、自国の世界に対する影響力を尋ねると、日本国民は世界で最も謙虚である。 彼らのうちたった36%が日本が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答した。アメリカ国民が次に謙虚で、かれらはたった56%がアメリカが世界に肯定的 な影響を与えていると回答した。反対に、91%の中国人と、87%のロシア人が自国が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答した。
Israel and Iran Share Most Negative Ratings in Global Poll (2007.03.05)
イスラエルとイランが世界で最も否定的評価を分けあう

BBC World Serviceは27ヶ国が、北朝鮮とアメリカと同様に、イスラエルとイランは世界に対して否定的な影響を与えていると考えていることを突き止めた。
12ヶ国(イギリス、カナダ、中国、フランス、インド、イラン、イスラエル、ニホン、北朝鮮、ロシア、アメリカ、ベネズエラと、EU)に対して肯定的か否定的どちらの影響を持つか尋ねた。カナダ、日本、EUとフランスは最も肯定的だと判断された
...(略)...
PIPAのステヴァン・クルによると、「世界に人は軍事力の使用や追求をしている国々を否定的に見る傾向があることが分かった」という。これは最近武力を使用したイスラエルとアメリカ、さらに核兵器を開発しようとしていると見られている北朝鮮とイランをさす。主にソフトパワーを通じて世界と関わる国、日本、フランスとEU一般は肯定的に見られる傾向があると、彼は言う。...(略)...
Global Poll Finds Iran Viewed Negatively (2006.02.03)
イランは否定的評価


BBC World Serviceは33ヶ国の様々な国がイランが世界に否定的な影響を与えていると見られていることを明らかにした。アメリカもロシアと同様に低い得点を記 録したが、イランの概観はアメリカより悪い。中国、フランス、ロシアの概観は2004年の同様の調査から急落した。日本は最も世界でも最も肯定的な影響力を持っていると見られていて、全ヨーロッパもまた最も肯定的な評価を得た。
関連:
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Quiberon, France
3年ほど前、1ヶ月ぐらいにわたって断続的に中国人の友達と日本と中国の歴史について議論したことがあります。太平洋戦争、日中戦争、靖国問題、原爆被害、神風特攻隊、中国人100人切り、教科書問題、日本の謝罪と戦後賠償、極東裁判、従軍慰安婦問題、尖閣諸島問題などなど、何でも率直に意見交換しました。意見が一致しなくて二人して泣きそうになりながらも、語り合えたことは本当に貴重な体験でした。全ての意見が一致とはいきませんが、彼とは3年経った今でも親友で、この体験が二人の間の友情の基礎になっていることで彼とも合意しています。

そのときの議論の初期に、彼が言っていたことで「日本はアジアとの関係に配慮すべき」、「アジアの人々の感情を考えるべき」というものがありました。いかにも日本はアジアで嫌われ者だと考えていそうな感じでした。僕は、この場合の”アジア”というのが中国と韓国の二国を指すということと、日本のアジアにおける評判は悪くないと聞いたことがあったので、資料を探してみました。それがこのエントリーで紹介するBBCの調査です。

日本人は知らなくて驚くかも知れませんが、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本なのです。そして、その結果を知らないためか、日本人は世界で最も謙虚だと評価されています。BBCは英国放送協会とも訳され、もちろん日本の組織でありませんし、日本の資金が調査に寄与している訳でもありません。調査の日本に対する中立性は保証されていると考えられます。

この資料を元に、僕は友達に中国で報道されている日本とアジアの関係がいかに偏ったものであるのが説明したところ、彼は納得してくれました。フランスに来ている中国人は自国のメディアの政府による統制について認知していることが多いです。日本に対する同じような誤解を持っている人と議論することになったら、ぜひ紹介した方がいい資料だと思います。最後に、2005-2008年の分で日本が関係するところだけ翻訳してみました。

追記:この結果に対する考察を追加しました→「世界にいい影響を与える国:ニッポン」を考える
Global Views of USA Improve (2008.04.01)
アメリカに対する世界の評価が改善

...(略)...
去年と同じように日本は最も肯定的な評価の国である。しかし、今回から参加のドイツが僅差の2位と迫っている。EUは3位だった。
...(略)...
日本は最も肯定的な評価を持つ国の一つである。平均して56%が主に肯定的と答え、統計的に去年と変わらず21%が主に否定的と答えた。2つの国、中国と韓国、は主に日本に対して否定的な見方をしている。
...(略)...
自国に対して、自国の世界に対する影響力を尋ねると、日本国民は世界で最も謙虚である。 彼らのうちたった36%が日本が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答した。アメリカ国民が次に謙虚で、かれらはたった56%がアメリカが世界に肯定的 な影響を与えていると回答した。反対に、91%の中国人と、87%のロシア人が自国が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答した。
Israel and Iran Share Most Negative Ratings in Global Poll (2007.03.05)
イスラエルとイランが世界で最も否定的評価を分けあう

BBC World Serviceは27ヶ国が、北朝鮮とアメリカと同様に、イスラエルとイランは世界に対して否定的な影響を与えていると考えていることを突き止めた。
12ヶ国(イギリス、カナダ、中国、フランス、インド、イラン、イスラエル、ニホン、北朝鮮、ロシア、アメリカ、ベネズエラと、EU)に対して肯定的か否定的どちらの影響を持つか尋ねた。カナダ、日本、EUとフランスは最も肯定的だと判断された
...(略)...
PIPAのステヴァン・クルによると、「世界に人は軍事力の使用や追求をしている国々を否定的に見る傾向があることが分かった」という。これは最近武力を使用したイスラエルとアメリカ、さらに核兵器を開発しようとしていると見られている北朝鮮とイランをさす。主にソフトパワーを通じて世界と関わる国、日本、フランスとEU一般は肯定的に見られる傾向があると、彼は言う。...(略)...
Global Poll Finds Iran Viewed Negatively (2006.02.03)
イランは否定的評価


BBC World Serviceは33ヶ国の様々な国がイランが世界に否定的な影響を与えていると見られていることを明らかにした。アメリカもロシアと同様に低い得点を記 録したが、イランの概観はアメリカより悪い。中国、フランス、ロシアの概観は2004年の同様の調査から急落した。日本は最も世界でも最も肯定的な影響力を持っていると見られていて、全ヨーロッパもまた最も肯定的な評価を得た。
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仏検3・4級必須単語集―petits pois仏検 準1級・2級必須単語集
言語習得のススメ」で書いたように、日常会話を問題なくこなすには大体3000単語ぐらいを暗記する必要があります。外国語の日常会話をこなす上で、一番時間がかかるのがこの3000単語の記憶です。このエントリーでは僕がフランス語の単語帳で一番いいと思う単語帳を紹介します。

まず、僕は仏検3・4級必須単語集―petits poisを買って、とりあえずわからない単語を単語帳に移して全部覚えました。CDはipodに移して30回ほど聞きました。しかし、音声はpodcastなどにももっと興味深いフランス語の会話がたくさんあるため、この書籍に付属しているCDはそれほど興味深くはないと思います。

世にたくさんあるフランス語の単語帳の中で、この書籍がいい点は中級と上級が用意されている点です。例えば、先に中級の単語帳を買って、後で自分の単語レベルが上がってから上級の単語帳を買うとします。このとき、単語帳のシリーズを替えてしまうと、同じ単語が収録されている可能性があります。その点、このシリーズを選べば、中級と上級の書籍間での単語の重複は避けられます。そこが、このシリーズの良い点だと思います。あとは、単語の記憶で重要なのは、やる気と気合いを保ち続けて繰り返すことなのでどの本でもそれほど大差ないとも言えます。

あともう一つの指摘としては、教科書や日常会話で出て来た単語を単語帳に移しているので、既製品の単語帳は必要ないという見方もあります。実際この考え方は一理あると思います。僕は、今大体4000語レベルだと思うので、次は電子辞書に(*)マークがついている5000語を覚えようかと思っているのですが、いちいち書き出すのはめんどくさいです。やっぱり、既製品で頻度別に区別して単語を集めてある書籍は利用価値がありました。
仏検3・4級必須単語集―petits pois
久松 健一 (著)

201の短文から1400余の必須語彙を修得。《仏検》の3・4級受験に学内テストに。付属CDを活用すれば聞きとりもディクテも対策は万全です。やさしい動詞活用のしくみ付き。
仏検 準1級・2級必須単語集
モーリス ジャケ (著), 久松 健一 (著), Maurice Jacquet (原著)

興味尽きない仏文の一節を目で追い、CDで聞きながら、2000余りの必須単語が無理なく修得できます。《仏検》形式の演習問題で備えも万全。受験者はもちろん、一段上を目指す方々にも。
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仏検3・4級必須単語集―petits pois仏検 準1級・2級必須単語集
言語習得のススメ」で書いたように、日常会話を問題なくこなすには大体3000単語ぐらいを暗記する必要があります。外国語の日常会話をこなす上で、一番時間がかかるのがこの3000単語の記憶です。このエントリーでは僕がフランス語の単語帳で一番いいと思う単語帳を紹介します。

まず、僕は仏検3・4級必須単語集―petits poisを買って、とりあえずわからない単語を単語帳に移して全部覚えました。CDはipodに移して30回ほど聞きました。しかし、音声はpodcastなどにももっと興味深いフランス語の会話がたくさんあるため、この書籍に付属しているCDはそれほど興味深くはないと思います。

世にたくさんあるフランス語の単語帳の中で、この書籍がいい点は中級と上級が用意されている点です。例えば、先に中級の単語帳を買って、後で自分の単語レベルが上がってから上級の単語帳を買うとします。このとき、単語帳のシリーズを替えてしまうと、同じ単語が収録されている可能性があります。その点、このシリーズを選べば、中級と上級の書籍間での単語の重複は避けられます。そこが、このシリーズの良い点だと思います。あとは、単語の記憶で重要なのは、やる気と気合いを保ち続けて繰り返すことなのでどの本でもそれほど大差ないとも言えます。

あともう一つの指摘としては、教科書や日常会話で出て来た単語を単語帳に移しているので、既製品の単語帳は必要ないという見方もあります。実際この考え方は一理あると思います。僕は、今大体4000語レベルだと思うので、次は電子辞書に(*)マークがついている5000語を覚えようかと思っているのですが、いちいち書き出すのはめんどくさいです。やっぱり、既製品で頻度別に区別して単語を集めてある書籍は利用価値がありました。
仏検3・4級必須単語集―petits pois
久松 健一 (著)

201の短文から1400余の必須語彙を修得。《仏検》の3・4級受験に学内テストに。付属CDを活用すれば聞きとりもディクテも対策は万全です。やさしい動詞活用のしくみ付き。
仏検 準1級・2級必須単語集
モーリス ジャケ (著), 久松 健一 (著), Maurice Jacquet (原著)

興味尽きない仏文の一節を目で追い、CDで聞きながら、2000余りの必須単語が無理なく修得できます。《仏検》形式の演習問題で備えも万全。受験者はもちろん、一段上を目指す方々にも。
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Vannes, France
右のサイドバーにある「投稿エントリのタイトル一覧」を加えてみました。やり方は以下の通りです。

まず、Bloggerのエントリー投稿画面にログインして、レイアウトの編集をクリックします。そして、ページ要素を追加でどこかに下のコードを貼付けます。このブログの場合は、フッターのところに貼りました。赤文字のところは、自分のブログのURLに交える必要があります。同じ行で青文字で示した数字は、表示するタイトル数を表すので、必要に応じて変更することができます。(必要があれば、緑文字のところはそれぞれタイトルの文字数の最大値と、日付の文字数の最大値を表しているので環境の応じて変えて下さい。)
<script>
<!--
function recent_comment_callback(obj) {
var data = obj;
var statusHTML = '<ol>';
var titleDisplay = 30;
var dateDisplay = 10;
for (var i=0; i<data.feed.entry.length; i++) {
statusHTML+= ('<li>');
statusHTML+= ('(<span class="item-date">'+data.feed.entry[i].published.$t.substring(0,dateDisplay)+'</span>) ');
statusHTML+= ('<a href="'+data.feed.entry[i].link[0].href+'">');
statusHTML+= ('<span class="item-title">'+data.feed.entry[i].title.$t.substring(0,titleDisplay)+'</span>');
statusHTML+= ('</a>');
statusHTML+= ('</li>');
}
statusHTML += '</ol>';
document.getElementById('entry_list').innerHTML = statusHTML;
}
-->
</script>
<script text="text/javascript"
src="http://mesetudesenfrance.blogspot.com/feeds/posts/summary?alt=json-in-script&callback=recent_comment_callback&max-results=100">
</script>
次に投稿エントリのタイトル一覧を貼付けたいところに、下の一行を足すだけで完了です。このブログでは、新規のエントリ「投稿エントリのタイトル一覧」を追加して、そこに以下の一行を足しました。
<div id="entry_list"></div>
役立ったサイト:
仮題「猫は素晴らしい」: bloggerの最近のコメント問題(最終版)
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Vannes, France
右のサイドバーにある「投稿エントリのタイトル一覧」を加えてみました。やり方は以下の通りです。

まず、Bloggerのエントリー投稿画面にログインして、レイアウトの編集をクリックします。そして、ページ要素を追加でどこかに下のコードを貼付けます。このブログの場合は、フッターのところに貼りました。赤文字のところは、自分のブログのURLに交える必要があります。同じ行で青文字で示した数字は、表示するタイトル数を表すので、必要に応じて変更することができます。(必要があれば、緑文字のところはそれぞれタイトルの文字数の最大値と、日付の文字数の最大値を表しているので環境の応じて変えて下さい。)
<script>
<!--
function recent_comment_callback(obj) {
var data = obj;
var statusHTML = '<ol>';
var titleDisplay = 30;
var dateDisplay = 10;
for (var i=0; i<data.feed.entry.length; i++) {
statusHTML+= ('<li>');
statusHTML+= ('(<span class="item-date">'+data.feed.entry[i].published.$t.substring(0,dateDisplay)+'</span>) ');
statusHTML+= ('<a href="'+data.feed.entry[i].link[0].href+'">');
statusHTML+= ('<span class="item-title">'+data.feed.entry[i].title.$t.substring(0,titleDisplay)+'</span>');
statusHTML+= ('</a>');
statusHTML+= ('</li>');
}
statusHTML += '</ol>';
document.getElementById('entry_list').innerHTML = statusHTML;
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src="http://mesetudesenfrance.blogspot.com/feeds/posts/summary?alt=json-in-script&callback=recent_comment_callback&max-results=100">
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Redon, France
フランス語の習得は、どれぐらい難しいのでしょうか?高校生のとき、フランス語選択クラスの友達がいつも嘆いてました。曰く、フランス語は「名詞のの男性/女性を覚えるのが大変」、「動詞の活用が半端じゃない数で大変」、「リエゾンのおかげで知ってる単語も聞き取れない」と言ってました。彼は英語の3倍は難しいと言っていたので、僕も漠然とそう思ってました。そして、英語でも10年勉強してやっとなんとかなって来たかな、というぐらいなのでフランス語は30年ぐらいかかるかなと感じてました。言うなれば、言語習得は寿司職人のように一人前になるまで10年〜15年はかかる技術だと思ってました。でも実際は、日常会話ならそこまで難しくないです。

日常会話の習得は、寿司職人の技術に比べたらマニュアル自動車の運転ぐらいの難しさだと思います。ようは、練習さえすれば、誰でも習得できるぐらいのモノだったのです。フランス語に限らず、日常会話ぐらいのレベルは1年ぐらいで達成可能です。日常会話は、おしゃべりや近況報告、冗談を言い合ったり、議論したりといったことです。場合によったらミーティング参加も加えてもいいかも知れません。以下の3つをすればいいです。
  • 会話の聞き取りに慣れる
  • 基礎3000単語を覚える
  • 簡単な文法を覚える
会話と言うのはつまりは、相手の言っていることが分かって、自分の言いたいことを3000単語の中から選び出して、文法にのせて出していけばいいだけです。実際、僕はフランスに来るまでフランス語をやったことがなかったのですが、6ヶ月目にしてフランス語のミーティングに参加してましたし、フランスに来て約1年の今は、普通の会話は全く問題がありません。まだフランス語が話せなかった頃の記憶が鮮明なので、たまに自分の口から発せられるフランス語をもう一人の自分が不思議な感じで見ていると感じることがある位です。

ある言語を習得すれば、1) 長い歴史の上で蓄積されたその言語で書かれた書物から知識を得ることができます。また、2) 長い歴史の上に蓄積した文化に触れることができます。また、3) その文化で育った人と会話ができて全く違った考え方に触れられます。「留学するのにフランス語は必要か」で触れたように、4) その国の人々に心理的に親しい雰囲気を作り出します。様々な利点がたったの1年で得られるのはまさにお得としか言いようがありません。人生75年としても、25歳の学生が言語を習得すれば、あとはメンテナンスさえすれば、残りの50年の生涯をその言語から得られる知見と共に生きることができるのです。なにか言語を習得してみたいと思いませんか?

追記:
上の3つを見ると一番時間がかかりそうなのは、3000単語だと思います。フランス語に関してはオススメの単語帳があるのであるので検討してみてください。
[書評] 仏検3・4級必須単語集/仏検 準1級・2級必須単語集

関連:フランス語の勉強の仕方(まとめ)
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Redon, France
フランス語の習得は、どれぐらい難しいのでしょうか?高校生のとき、フランス語選択クラスの友達がいつも嘆いてました。曰く、フランス語は「名詞のの男性/女性を覚えるのが大変」、「動詞の活用が半端じゃない数で大変」、「リエゾンのおかげで知ってる単語も聞き取れない」と言ってました。彼は英語の3倍は難しいと言っていたので、僕も漠然とそう思ってました。そして、英語でも10年勉強してやっとなんとかなって来たかな、というぐらいなのでフランス語は30年ぐらいかかるかなと感じてました。言うなれば、言語習得は寿司職人のように一人前になるまで10年〜15年はかかる技術だと思ってました。でも実際は、日常会話ならそこまで難しくないです。

日常会話の習得は、寿司職人の技術に比べたらマニュアル自動車の運転ぐらいの難しさだと思います。ようは、練習さえすれば、誰でも習得できるぐらいのモノだったのです。フランス語に限らず、日常会話ぐらいのレベルは1年ぐらいで達成可能です。日常会話は、おしゃべりや近況報告、冗談を言い合ったり、議論したりといったことです。場合によったらミーティング参加も加えてもいいかも知れません。以下の3つをすればいいです。
  • 会話の聞き取りに慣れる
  • 基礎3000単語を覚える
  • 簡単な文法を覚える
会話と言うのはつまりは、相手の言っていることが分かって、自分の言いたいことを3000単語の中から選び出して、文法にのせて出していけばいいだけです。実際、僕はフランスに来るまでフランス語をやったことがなかったのですが、6ヶ月目にしてフランス語のミーティングに参加してましたし、フランスに来て約1年の今は、普通の会話は全く問題がありません。まだフランス語が話せなかった頃の記憶が鮮明なので、たまに自分の口から発せられるフランス語をもう一人の自分が不思議な感じで見ていると感じることがある位です。

ある言語を習得すれば、1) 長い歴史の上で蓄積されたその言語で書かれた書物から知識を得ることができます。また、2) 長い歴史の上に蓄積した文化に触れることができます。また、3) その文化で育った人と会話ができて全く違った考え方に触れられます。「留学するのにフランス語は必要か」で触れたように、4) その国の人々に心理的に親しい雰囲気を作り出します。様々な利点がたったの1年で得られるのはまさにお得としか言いようがありません。人生75年としても、25歳の学生が言語を習得すれば、あとはメンテナンスさえすれば、残りの50年の生涯をその言語から得られる知見と共に生きることができるのです。なにか言語を習得してみたいと思いませんか?

追記:
上の3つを見ると一番時間がかかりそうなのは、3000単語だと思います。フランス語に関してはオススメの単語帳があるのであるので検討してみてください。
[書評] 仏検3・4級必須単語集/仏検 準1級・2級必須単語集

関連:フランス語の勉強の仕方(まとめ)
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Paris, France
グランゼコールと大学の違いについては「フランスの教育」で書いた通りですが、フランスのグランゼコールや大学は日本ではあまり知られていないように感じます。そこで、2007年2月15日に、Le Point誌で技術系グランゼコールのランキングが発表されたので、紹介していこうと思います。Le pointと言うのは、TimeNewsweekのフランス版といった趣の、時事・経済から文化、トレンド記事まで扱っている週刊誌です。

ランキングを紹介する前にグランゼコールをランク付けした方法を説明しているサイトを要約します。2006年11月に調査票を送って回答した141の学校についてランク付けしたそうです。比較する要素は33つの要素だそうですが、種類別に分けると以下のようになります。
Le Palmarès des Grandes écoles - Méthodologie
(グランゼコールのランク付けの方法)
  • Professionnalisation : les 15 meilleures (職業訓練:上位15校について)
  • International : les 15 meilleures (国際性:上位15校について)
  • La plus attractive (学校の魅力)
  • Le plus gros budget de recherche (予算の大きさ)
  • La plus chère (生徒への待遇)
  • La plus ouverte sur le management (マネージメントの教育)
  • Le plus long séjour à l'étranger (外国への滞在期間)
  • Le plus long stage (企業/研究所への研修の機関)
  • Le meilleur salaire à la sortie (卒業後の給与)
  • Le meilleur taux d'encadrement (スタッフの質と量)
次にグランゼコールのランキングを紹介します。このランキングには学校ごとに上の要素が全て解説されているため、学校を選ぶの最適だと思います。上位校について論評を翻訳していこうと思ったのですが、論評がまだ書かれていない学校があるので、その分はそのままおいておきます。論評のある学校だけ翻訳していこうと思います。今後、Le pointの方に学校ごとの論評が書き込まれたら翻訳していきます。

Palmarès des grandes écoles - Lepoint.fr (グランゼコールの上位リスト)
  1. Ecole des Mines de Paris (パリ国立高等鉱山学校)
    1783年に鉱山工学のための技術者を養成するために設立されたパリ国立高等鉱山学校は、フランスで最も名高いジェネラリストを養成する学校である。この学校は、生徒には異例なほどのスタッフを配置し(教授は2人以下の生徒を担当)、名高い技術者/研究者による授業を提供する(博士課程の学生は約94%と最も高い)。このエリート主義の学校はしかし、高等技術者免状(BTS)の学生などと共に働くなどの社会との歩み寄りの観点で最も優れていた。職業訓練が素晴らしく(1ヶ月以下の中期の研究職務)、様々な分野に及ぶ(エネルギー、銀行、コンサルタント)。ここのディプロマは卒業の際に常に、エコールポリテクニークの卒業成績によって行われる採用であるCorps des Minesに同化する。卒業後、彼らは経済省、大蔵省、産業省や他の省庁などの責任の重い地位に就く。卒業後のキャリアが保証される。(Lepoint.frより)

  2. EP - Ecole Polytechnique - Palaiseau (エコール・ポリテクニーク)
    フランスの理工系エリート養成のための高等教育機関で、グランゼコールのひとつ。もともとはフランス革命後の著しい工兵将校不足に対処するために作られた軍の学校で、現在も国防省が所管する。(wikipediaより)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  3. Télécom Paris - Ecole Nationale Supérieure des Télécommunications - Cursus Paris (国立高等情報通信学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  4. ENPC - Ecole des Ponts - Marne-la-Vallée (国立土木学校)
    国立土木学校(ENPC)は1757年に設立された表彰台の常連である。高度に選択的で、施設や設備、建設、交通、工業、環境などの分野で、汎用的な技術者を育成する。言語の教育を除き、恒久的な教育を持たないという特徴的なこの学校は、教育の質で評判が高い。企業の人々に非常に開かれていて(ESSECとの業務提携が合意された)、68の教授(教員、技術者/研究者、研究者などで、言語の教授を除き全てが博士の学位を持つ。)と共に、40%の教育を確約した職業人出身の参加者(この割合は特別進学クラスのグランゼコールの中で最も高い)が教育を受け持つ。研究への出資は特に、数学、機械、持続可能な開発(水や空気の質)が目立つ。この学校のChamps-sur-Marneのパリの施設は魅力を保つ強みがあるのかどうか心配?この学校はパリの中心からRERで15分しかかからない。信者を失う理由にはならない。パリ国立高等鉱山学校と国立土木学校を比較した共通試験の得点比率がそれを証明する:なんと99%。最高の言い分だ。国際性はこの学校が強いポイントだ。ここの学生は平均9ヶ月は海外に出る。この学校は海外の学校や大学との業務提携のリストを増やしており(63校から80校)、同時に学生がダブルディグリーを取得する可能性も増やしている(17校から20校)。我々のランキングでは、職業としての研究の期間は最も弱く、初任給も最も高いグループの中で平均的、この卒業免状は何の心配もない。(Lepoint.frより)

  5. SUPAERO - Ecole Nationale Supérieure de l'Aéronautique et de l'Espace - Toulouse (国立航空宇宙大学院大学)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  6. ENST Bretagne - Ecole Nationale Supérieure des Télécommunications - Brest (ブルターニュ電気通信国立大学)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  7. ESPCI - Ecole Supérieure de Physique et de Chimie Industrielle de la Ville de Paris (国立高等工業化学・物理学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  8. Ecole Centrale de Lyon (エコール・サントラル・リヨン)
    エコール・サントラル・リヨンはエコール・サントラルグループの中でパリに次ぐ2番目の規模である。千あまりの学生の中で20%が外国人であり(一方、他の特別進学クラスのグランゼコールの平均は8%である!)、17ヘクタールのキャンパスに共に過ごし、すぐ近くのフランストップクラスのMBAであるEM Lyonと業務提携の同意がなされている。研究の科目では、サントラル・リヨンはサントラル・パリより高く、特別進学クラスの一覧表で最も高い位置にあり、特に名高い。この学校は、サントラル・パリの2倍の額である1000万ユーロを研究に割いており、これはこのカテゴリーの他の学校の3倍の額である。この学校は200ほどの企業との共同研究を行っていると結論しており(他の学校は平均80である)、同じぐらいの出版物を誇る。この学校は、まもなく市街の学校と大学の研究活動を全て再編成するリヨンの研究の新しい中核(PRES)の創立人のひとつである。市場はこの学校の学生を高く評価している:2005年には、3分の2の免状所有者が卒業証書を手にする前に採用され、その他は、職を見つけるのにせいぜい1ヶ月しかからなかった。サントラリアンのネットワークは強力である:リヨン校だけでも8000人ほどが常に現職である(これは平均の2倍である)。確かな価値である。(Lepoint.frより)

  9. Ecole Centrale de Paris (エコール・サントラル・パリ)
    エコール・サントラル・パリは2007年のPoint誌のランキング発表に際して動揺があっただろう。Châtenay-Malabryの著名な学校は3年で3位から9位へと転落してしまったのだ。特に国際性の評価ではトップ15位から外れた。「これは騒動だ」私たちは、学生達の評判を書いた。エコール・サントラル・パリは特別進学クラスの学生に最も人気のある学校の一つではないのか?なるほどそうであるがしかし、もしこの学校が普段より低位に位置しているのならば(9番目というのは"追放"と同義ではない)、何のせいなのか?それは、スタッフの質と量、応用研究の開発が平均であることだ。この学校は、我々の基準では他より低位に位置して、自身にペナルティーを課している:我々のアンケートに対する反応や、意図せず自身の成績を最小化している。我々は情報をもらって早速、我々の表の中にある間違った情報を他の学校に配慮しながら、とうぜん訂正したが、ランキングの中の特に国際性については訂正しなかった。残念:エコール・サントラル・パリは最も高いランクに入るべきだ。この学校は、質の高い提携や、ダブルディグリー、海外滞在の強力な組織など、全て同時に傑出した国際性の存在感を向上させて来た。ジェネラリストの学校、この学校はあらゆる場所で企業の人々に開かれた組織によって抜きに出ていて、特に生徒達の管理運営能力を向上させるため努力して来た。この学校を卒業して間もなく、前の数ヶ月採用されていない最悪の場合でも、パリのサントラリアンは平均して他のフランスの学校の技術者の25%増しの給与を受け取る。今年は、さらに高額の給与を受け取ったのはエコールポリテクニークとパリ国立高等鉱山学校だけであった。最高の競争力、Le point誌の次のランキングではこの学校が真実のランクに位置するだろう。条件は足を引っ張らないだろう。(LePoint.frより)

  10. Ecole des Mines de Saint-Etienne (サン・テチエンヌ国立高等鉱山学校)
    国立高等鉱山学校・サン・テチエンヌ校は、1816年に当時増大する炭坑工業の幹部への必要性から、パリ国立高等鉱山学校をモデルとして創設された。業務 の革命が過ぎ去り、2世紀が経って、この卒業免状を採用するのは、コンサルタントや監査役である。鉱山はもはや人間にとって糧となる物ではなくなったこと は事実であるので、この学校は転換するために二重に行き詰まった。そして、我々のランキングではこの学校はそれに完全に成功した。特別進学クラスの他のグ ランゼコールの中で、生徒への投資が最も多いのは事実である...この学校は、彼らの技術者に、ファイナンスや、プロジェクトマネジメントや、またマイク ロエレクトロニクスや健康工学などを学ぶ機会を与えるなど、強力に多様化している。マネジメントのクラスを言うまでもなく、他にたくさんの分野を持ってい る。生徒はまた、特別進学クラスの学校の中で最高クラスの率の教員の恩恵に浴することができる:教授一人につき4人以下の生徒。しかし、この学校の本当の 強みは研究であり、強力に工業へと転換した(特別進学クラスの学校の中で2倍に値する企業との契約がサインされた)。この学校は、リヨンとグルノーブルの 研究と競争するために、650m^2の新しく白紙の部屋を建設中である。この学校には注目だ。(LePoint.frより)

  11. Ecole des Mines de Nancy (ナンシー国立高等鉱山学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  12. SUPELEC - Ecole Supérieure d'Électricité (高等電気学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  13. ENSAM - Ecole Nationale Supérieure d'Arts et Métiers - Paris
    2006年はガザール(Gad'zarts,卒業生はこう呼ばれる)にとって難しくない年であった。学長の出だしとして、Ecole Nationale Supérieure d'Arts et Métiers(ENSAM)(Conservatoire des Arts et Métiers ( CNAM)と混同しないように)は、仮の管理人の到着による過渡期の時期として知られていた。2007年始めの新しい学長(Jean-Paul Hautier)の任命は、この学校の次に来る年の大きな方向性を定義することになった。最近の何年かは、違ったセンターの改修のために大きな投資を行った。これらの実際の努力は、同様に教育の近代化をもたらし、特に国際性を開かせた。ENSAMは海外の大学との業務提携のリストを充実させて(2005年に80校だったのを2006年に125校)、ダブルディグリーの可能性を倍増させた(2005年に23で2006年に44)。中期の海外インターンシップもまた、非常に増大した:その前には6.8ヶ月だったものを2006年に8ヶ月。この学校は、現場の技術者を養成することや、また生徒のリーダーシップの能力を向上させる試みなどで、評判が高い。最初の職を探すのに平均2ヶ月以下しかかからない。卒業生のOB会があつまるガザールの名高い連帯感は非常に強力で、常に効率的だ。(LePoint.frより)

  14. ENSIC - Ecole Nationale Supérieure des Industries Chimiques - Nancy
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  15. ENSTA - Ecole Nationale Supérieure de Techniques Avancées - Paris
    世に知られない略字のENSTAは『先進技術』に隠れて、汎用的な技術者のグランデコールはすぐ近くのパリのと、さらに大きなPalaiseauにある。これは、名高いParisTechの11校のうちの一つである(他にはエコールポリテクニーク、国立土木学校、パリ国立高等鉱山学校など)。とても評判高く少なくない候補者を引きつける。事実、その論拠は規模だ:3分の2のENSTAの免状取得者はコースの終了前に採用が決まり、その他も平均1ヶ月以内に無期限雇用契約(CDI)を獲得する。初任給は37,000ユーロ:奇跡的な収入?他には、質の高いスタッフ(一人の教授につき4人の生徒、彼らの最終学歴は殆ど博士だ)に加え、大きく開けた教育学(3分の1以上の授業は技術に特化した物ではない)と生徒の職業訓練の強い方策(教員の3分の1が職業人であり、3年のコースの間に10ヶ月のインターンシップが義務づけられる)がある。それでは、なぜ2007年のランキングで5位も順位が下がったのか?研究の科目の活動における間違いは大きいが、しかし他の学校に比べて活動的でない(2倍少ないの資金、HDR(助教授みたいな役)の教員が少ない、企業との研究契約がすくない)。我々にとって、他の否定的なポイント:この学校の弱い国際性への展開:せいぜい5%の学生の外国滞在(平均12ヶ月)。残念、フランスが外国みたいなものなので、ENSTAはもっと大きな学校の中で、姿を見せることを主張できる。(LePoint.frより)
関連:
商業系(MBA)のグランゼコール
なぜフランスに留学するのか:フランスの教育
日本の弱み:指揮官不在とフランスの強み

Ecole de commerce et ingénieur, formation professionnelle: Le Point(フランス語)
Classement Le point 2007: Ecoles d'ingénieurs après prépa(フランス語)
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Paris, France
グランゼコールと大学の違いについては「フランスの教育」で書いた通りですが、フランスのグランゼコールや大学は日本ではあまり知られていないように感じます。そこで、2007年2月15日に、Le Point誌で技術系グランゼコールのランキングが発表されたので、紹介していこうと思います。Le pointと言うのは、TimeNewsweekのフランス版といった趣の、時事・経済から文化、トレンド記事まで扱っている週刊誌です。

ランキングを紹介する前にグランゼコールをランク付けした方法を説明しているサイトを要約します。2006年11月に調査票を送って回答した141の学校についてランク付けしたそうです。比較する要素は33つの要素だそうですが、種類別に分けると以下のようになります。
Le Palmarès des Grandes écoles - Méthodologie
(グランゼコールのランク付けの方法)
  • Professionnalisation : les 15 meilleures (職業訓練:上位15校について)
  • International : les 15 meilleures (国際性:上位15校について)
  • La plus attractive (学校の魅力)
  • Le plus gros budget de recherche (予算の大きさ)
  • La plus chère (生徒への待遇)
  • La plus ouverte sur le management (マネージメントの教育)
  • Le plus long séjour à l'étranger (外国への滞在期間)
  • Le plus long stage (企業/研究所への研修の機関)
  • Le meilleur salaire à la sortie (卒業後の給与)
  • Le meilleur taux d'encadrement (スタッフの質と量)
次にグランゼコールのランキングを紹介します。このランキングには学校ごとに上の要素が全て解説されているため、学校を選ぶの最適だと思います。上位校について論評を翻訳していこうと思ったのですが、論評がまだ書かれていない学校があるので、その分はそのままおいておきます。論評のある学校だけ翻訳していこうと思います。今後、Le pointの方に学校ごとの論評が書き込まれたら翻訳していきます。

Palmarès des grandes écoles - Lepoint.fr (グランゼコールの上位リスト)
  1. Ecole des Mines de Paris (パリ国立高等鉱山学校)
    1783年に鉱山工学のための技術者を養成するために設立されたパリ国立高等鉱山学校は、フランスで最も名高いジェネラリストを養成する学校である。この学校は、生徒には異例なほどのスタッフを配置し(教授は2人以下の生徒を担当)、名高い技術者/研究者による授業を提供する(博士課程の学生は約94%と最も高い)。このエリート主義の学校はしかし、高等技術者免状(BTS)の学生などと共に働くなどの社会との歩み寄りの観点で最も優れていた。職業訓練が素晴らしく(1ヶ月以下の中期の研究職務)、様々な分野に及ぶ(エネルギー、銀行、コンサルタント)。ここのディプロマは卒業の際に常に、エコールポリテクニークの卒業成績によって行われる採用であるCorps des Minesに同化する。卒業後、彼らは経済省、大蔵省、産業省や他の省庁などの責任の重い地位に就く。卒業後のキャリアが保証される。(Lepoint.frより)

  2. EP - Ecole Polytechnique - Palaiseau (エコール・ポリテクニーク)
    フランスの理工系エリート養成のための高等教育機関で、グランゼコールのひとつ。もともとはフランス革命後の著しい工兵将校不足に対処するために作られた軍の学校で、現在も国防省が所管する。(wikipediaより)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  3. Télécom Paris - Ecole Nationale Supérieure des Télécommunications - Cursus Paris (国立高等情報通信学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  4. ENPC - Ecole des Ponts - Marne-la-Vallée (国立土木学校)
    国立土木学校(ENPC)は1757年に設立された表彰台の常連である。高度に選択的で、施設や設備、建設、交通、工業、環境などの分野で、汎用的な技術者を育成する。言語の教育を除き、恒久的な教育を持たないという特徴的なこの学校は、教育の質で評判が高い。企業の人々に非常に開かれていて(ESSECとの業務提携が合意された)、68の教授(教員、技術者/研究者、研究者などで、言語の教授を除き全てが博士の学位を持つ。)と共に、40%の教育を確約した職業人出身の参加者(この割合は特別進学クラスのグランゼコールの中で最も高い)が教育を受け持つ。研究への出資は特に、数学、機械、持続可能な開発(水や空気の質)が目立つ。この学校のChamps-sur-Marneのパリの施設は魅力を保つ強みがあるのかどうか心配?この学校はパリの中心からRERで15分しかかからない。信者を失う理由にはならない。パリ国立高等鉱山学校と国立土木学校を比較した共通試験の得点比率がそれを証明する:なんと99%。最高の言い分だ。国際性はこの学校が強いポイントだ。ここの学生は平均9ヶ月は海外に出る。この学校は海外の学校や大学との業務提携のリストを増やしており(63校から80校)、同時に学生がダブルディグリーを取得する可能性も増やしている(17校から20校)。我々のランキングでは、職業としての研究の期間は最も弱く、初任給も最も高いグループの中で平均的、この卒業免状は何の心配もない。(Lepoint.frより)

  5. SUPAERO - Ecole Nationale Supérieure de l'Aéronautique et de l'Espace - Toulouse (国立航空宇宙大学院大学)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  6. ENST Bretagne - Ecole Nationale Supérieure des Télécommunications - Brest (ブルターニュ電気通信国立大学)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  7. ESPCI - Ecole Supérieure de Physique et de Chimie Industrielle de la Ville de Paris (国立高等工業化学・物理学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  8. Ecole Centrale de Lyon (エコール・サントラル・リヨン)
    エコール・サントラル・リヨンはエコール・サントラルグループの中でパリに次ぐ2番目の規模である。千あまりの学生の中で20%が外国人であり(一方、他の特別進学クラスのグランゼコールの平均は8%である!)、17ヘクタールのキャンパスに共に過ごし、すぐ近くのフランストップクラスのMBAであるEM Lyonと業務提携の同意がなされている。研究の科目では、サントラル・リヨンはサントラル・パリより高く、特別進学クラスの一覧表で最も高い位置にあり、特に名高い。この学校は、サントラル・パリの2倍の額である1000万ユーロを研究に割いており、これはこのカテゴリーの他の学校の3倍の額である。この学校は200ほどの企業との共同研究を行っていると結論しており(他の学校は平均80である)、同じぐらいの出版物を誇る。この学校は、まもなく市街の学校と大学の研究活動を全て再編成するリヨンの研究の新しい中核(PRES)の創立人のひとつである。市場はこの学校の学生を高く評価している:2005年には、3分の2の免状所有者が卒業証書を手にする前に採用され、その他は、職を見つけるのにせいぜい1ヶ月しかからなかった。サントラリアンのネットワークは強力である:リヨン校だけでも8000人ほどが常に現職である(これは平均の2倍である)。確かな価値である。(Lepoint.frより)

  9. Ecole Centrale de Paris (エコール・サントラル・パリ)
    エコール・サントラル・パリは2007年のPoint誌のランキング発表に際して動揺があっただろう。Châtenay-Malabryの著名な学校は3年で3位から9位へと転落してしまったのだ。特に国際性の評価ではトップ15位から外れた。「これは騒動だ」私たちは、学生達の評判を書いた。エコール・サントラル・パリは特別進学クラスの学生に最も人気のある学校の一つではないのか?なるほどそうであるがしかし、もしこの学校が普段より低位に位置しているのならば(9番目というのは"追放"と同義ではない)、何のせいなのか?それは、スタッフの質と量、応用研究の開発が平均であることだ。この学校は、我々の基準では他より低位に位置して、自身にペナルティーを課している:我々のアンケートに対する反応や、意図せず自身の成績を最小化している。我々は情報をもらって早速、我々の表の中にある間違った情報を他の学校に配慮しながら、とうぜん訂正したが、ランキングの中の特に国際性については訂正しなかった。残念:エコール・サントラル・パリは最も高いランクに入るべきだ。この学校は、質の高い提携や、ダブルディグリー、海外滞在の強力な組織など、全て同時に傑出した国際性の存在感を向上させて来た。ジェネラリストの学校、この学校はあらゆる場所で企業の人々に開かれた組織によって抜きに出ていて、特に生徒達の管理運営能力を向上させるため努力して来た。この学校を卒業して間もなく、前の数ヶ月採用されていない最悪の場合でも、パリのサントラリアンは平均して他のフランスの学校の技術者の25%増しの給与を受け取る。今年は、さらに高額の給与を受け取ったのはエコールポリテクニークとパリ国立高等鉱山学校だけであった。最高の競争力、Le point誌の次のランキングではこの学校が真実のランクに位置するだろう。条件は足を引っ張らないだろう。(LePoint.frより)

  10. Ecole des Mines de Saint-Etienne (サン・テチエンヌ国立高等鉱山学校)
    国立高等鉱山学校・サン・テチエンヌ校は、1816年に当時増大する炭坑工業の幹部への必要性から、パリ国立高等鉱山学校をモデルとして創設された。業務 の革命が過ぎ去り、2世紀が経って、この卒業免状を採用するのは、コンサルタントや監査役である。鉱山はもはや人間にとって糧となる物ではなくなったこと は事実であるので、この学校は転換するために二重に行き詰まった。そして、我々のランキングではこの学校はそれに完全に成功した。特別進学クラスの他のグ ランゼコールの中で、生徒への投資が最も多いのは事実である...この学校は、彼らの技術者に、ファイナンスや、プロジェクトマネジメントや、またマイク ロエレクトロニクスや健康工学などを学ぶ機会を与えるなど、強力に多様化している。マネジメントのクラスを言うまでもなく、他にたくさんの分野を持ってい る。生徒はまた、特別進学クラスの学校の中で最高クラスの率の教員の恩恵に浴することができる:教授一人につき4人以下の生徒。しかし、この学校の本当の 強みは研究であり、強力に工業へと転換した(特別進学クラスの学校の中で2倍に値する企業との契約がサインされた)。この学校は、リヨンとグルノーブルの 研究と競争するために、650m^2の新しく白紙の部屋を建設中である。この学校には注目だ。(LePoint.frより)

  11. Ecole des Mines de Nancy (ナンシー国立高等鉱山学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  12. SUPELEC - Ecole Supérieure d'Électricité (高等電気学校)
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  13. ENSAM - Ecole Nationale Supérieure d'Arts et Métiers - Paris
    2006年はガザール(Gad'zarts,卒業生はこう呼ばれる)にとって難しくない年であった。学長の出だしとして、Ecole Nationale Supérieure d'Arts et Métiers(ENSAM)(Conservatoire des Arts et Métiers ( CNAM)と混同しないように)は、仮の管理人の到着による過渡期の時期として知られていた。2007年始めの新しい学長(Jean-Paul Hautier)の任命は、この学校の次に来る年の大きな方向性を定義することになった。最近の何年かは、違ったセンターの改修のために大きな投資を行った。これらの実際の努力は、同様に教育の近代化をもたらし、特に国際性を開かせた。ENSAMは海外の大学との業務提携のリストを充実させて(2005年に80校だったのを2006年に125校)、ダブルディグリーの可能性を倍増させた(2005年に23で2006年に44)。中期の海外インターンシップもまた、非常に増大した:その前には6.8ヶ月だったものを2006年に8ヶ月。この学校は、現場の技術者を養成することや、また生徒のリーダーシップの能力を向上させる試みなどで、評判が高い。最初の職を探すのに平均2ヶ月以下しかかからない。卒業生のOB会があつまるガザールの名高い連帯感は非常に強力で、常に効率的だ。(LePoint.frより)

  14. ENSIC - Ecole Nationale Supérieure des Industries Chimiques - Nancy
    論評は執筆中(LePoint.frより)

  15. ENSTA - Ecole Nationale Supérieure de Techniques Avancées - Paris
    世に知られない略字のENSTAは『先進技術』に隠れて、汎用的な技術者のグランデコールはすぐ近くのパリのと、さらに大きなPalaiseauにある。これは、名高いParisTechの11校のうちの一つである(他にはエコールポリテクニーク、国立土木学校、パリ国立高等鉱山学校など)。とても評判高く少なくない候補者を引きつける。事実、その論拠は規模だ:3分の2のENSTAの免状取得者はコースの終了前に採用が決まり、その他も平均1ヶ月以内に無期限雇用契約(CDI)を獲得する。初任給は37,000ユーロ:奇跡的な収入?他には、質の高いスタッフ(一人の教授につき4人の生徒、彼らの最終学歴は殆ど博士だ)に加え、大きく開けた教育学(3分の1以上の授業は技術に特化した物ではない)と生徒の職業訓練の強い方策(教員の3分の1が職業人であり、3年のコースの間に10ヶ月のインターンシップが義務づけられる)がある。それでは、なぜ2007年のランキングで5位も順位が下がったのか?研究の科目の活動における間違いは大きいが、しかし他の学校に比べて活動的でない(2倍少ないの資金、HDR(助教授みたいな役)の教員が少ない、企業との研究契約がすくない)。我々にとって、他の否定的なポイント:この学校の弱い国際性への展開:せいぜい5%の学生の外国滞在(平均12ヶ月)。残念、フランスが外国みたいなものなので、ENSTAはもっと大きな学校の中で、姿を見せることを主張できる。(LePoint.frより)
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